報道発表
岸田外務大臣とピノッティ・イタリア国防大臣との会談
平成29年5月22日
本22日,午後5時20分から約20分間,岸田文雄外務大臣は,訪日中のロベルタ・ピノッティ・イタリア国防大臣(H.E.Sen. Roberta PINOTTI, Minister of Defence of Italy)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
また,会談に先立って,岸田外務大臣とピノッティ国防大臣との間で,日伊防衛装備品・技術移転協定に署名しました。
1 冒頭,岸田外務大臣から,本日ピノッティ国防大臣と行った日伊防衛装備品・技術移転協定への署名を歓迎し,日本とイタリアの安保・防衛協力は,国際社会と平和の安定に資するものであり,普遍的価値を共有するイタリアと共に貢献したい旨述べました。これに対し,ピノッティ国防大臣も同協定への署名を歓迎し,同協定の早期発効を通じて安全保障・防衛面でも協力を具体化させ,国際社会が直面する課題への対応に際して共に協力していきたいと述べました。
2 岸田外務大臣から,今週末のG7タオルミーナ・サミットの成功に向け,日本として議長国イタリアに最大限協力する,国際社会の不透明感が増す中,価値を共有するG7が一致したメッセージを出すことは重要である旨述べました。特に,昨日も弾道ミサイルを発射した北朝鮮について,同サミットでしっかりと議論し,明確で力強いメッセージを発出したいと述べました。
3 これに対し,ピノッティ国防大臣から,北朝鮮によるミサイル開発等の挑発行動は,アジアのみならず国際社会の平和と安定に対する脅威であり,G7首脳が力強いメッセージを発出する重要性を共有する旨述べました。また,イタリアが議長を務める国連安保理北朝鮮制裁委員会においても,北朝鮮に対する厳しい対応をとっていきたい旨述べました。
4 両者は,北朝鮮問題に加え,南シナ海・東シナ海情勢等についても意見交換を行いました。