報道発表
滝沢外務大臣政務官のイタリア訪問(結果)



1 4月8日から11日まで,滝沢求外務大臣政務官は,イタリアのローマを訪問し,G7エネルギー大臣会合に出席したほか,G7各国や国際機関の要人との会談等を行ったところ,概要は以下のとおりです。
2 G7エネルギー大臣会合
(1)4月9日午後,滝沢政務官は,G7エネルギー大臣会合に際して開催されたアフリカに関するサイドイベントに日本政府を代表して出席し,第一セッションの冒頭にて挨拶(PDF)を行いました。その中で,アフリカ産液化天然ガス(LNG)が東日本大震災後の我が国のエネルギー安全保障上果たした大きな役割に言及し,グローバル化が進む国際エネルギー情勢の下,如何なる国もエネルギーの孤島ではいられないと述べ,アフリカ大陸の未来についてエネルギーの観点から議論する意義を指摘しました。そして,我が国として,万人のためのエネルギーアクセスの向上や環境負荷の低減,新エネ・再エネの開発・普及の促進といった点で世界に貢献するとのビジョンを掲げ,世界のエネルギー安全保障の強化に主導的な役割を果たしていく旨発言しました。
(2)4月9日夜から10日にかけて,滝沢政務官は,高木陽介経済産業副大臣とともに,G7エネルギー大臣会合に出席し,我が国が途上国に対して行っているエネルギーアクセスの向上や省エネ分野等での支援を紹介したほか,アフリカを含む世界の天然ガス開発の重要性について発言しました。今回の会合では,本年のG7議長国イタリアによる議長総括(日本語概要(PDF)/英語(PDF)
)が発出されました。
3 G7各国,国際機関の要人との会談等
(1)滝沢政務官は,G7エネルギー大臣会合の機会において,カルロ・カレンダ・イタリア経済振興大臣(Mr. Carlo Calenda, Minister of Economic Development of the Republic of the Itarian Republic),リック・ペリー米国エネルギー長官(Hon. Richard Perry, Secretary of Energy of the Unated States of America)やジェームズ・ゴードン・カー・カナダ天然資源大臣(Hon. James Gordon Carr, Minister of Natural Resources of Canada)と短時間懇談したほか,ファティ・ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長(Dr. Fatih Birol, IEA Executive Director)と,エネルギー安全保障を中心に,我が国との更なる協力関係の強化などについて意見交換を行いました。
(2)4月11日,滝沢政務官は国連食糧農業機関(FAO)事務局を訪問し,グラツィアーノ・ダ・シルバ事務局長(Mr. José Graziano da Silva, Director-General of FAO)と会談し,5月に予定される同事務局長の訪日や,FAOにおける邦人職員増強に向けた協力などの我が国との連携強化について意見交換を行いました。また,FAOの邦人職員と懇談し,食料・農業分野の国際協力における邦人の一層の活躍に期待し,激励しました。