報道発表
日英外相電話会談
1 本29日,午後4時から約30分間,岸田文雄外務大臣はフィリップ・ハモンド外務・英連邦大臣(The Rt Hon Philip Hammond MP, Secretary of State for Foreign and Commonwealth Affairs)と電話会談を行いました。
2 岸田大臣からは,先般ヒッチンズ駐日英国大使より伝達されたハモンド大臣のメッセージ(PDF)に謝意を表明した上で,欧州へのゲートウェイとして英国に進出している日系企業の声によく耳を傾け,これら日系企業がこれまでどおり活動できるよう,また英国が今後とも世界的な自由貿易の推進役を引き続き担うよう要請しました。また,岸田大臣より,我が国としては,英国がEUを離脱した後も,普遍的価値を共有する英国がアジアを含む国際社会でのルールに基づく平和と安定に引き続き積極的に貢献することを強く期待しており,引き続き日英関係の維持・強化に努めていきたい旨を伝達しました。
3 これに対し,ハモンド大臣からは,日英関係の重要性に言及した岸田大臣による談話の発出に謝意を表明した上で,強い英国経済を維持したく,そのような観点からEUとの関係を構築したい旨述べました。また,ハモンド大臣より,日系企業を含む外国企業の意見をよく聞いた上でEUとの離脱交渉に臨みたい,今後もしばらくはEU加盟国であり続けるので,引き続き日・EU経済連携協定(EPA)の推進に貢献したい旨述べました。更に,ハモンド大臣より,英国としては,ルールに基づく国際社会に今後とも貢献していきたい旨述べると共に,近年特に進展している安全保障・防衛分野を含め,幅広い分野で日本との協力関係を更に強化していきたい旨述べました。
(参考)
英国におけるEU残留・離脱を問う国民投票(6月23日実施)
英国選挙管理委員会の発表によれば,離脱支持が過半数(残留支持48.1%,離脱支持51.9%)。投票率72.2%。