報道発表
日・マケドニア外相会談


本27日,午後4時から約50分間,東京において,岸田文雄外務大臣は,ニコラ・ポポスキー・マケドニア旧ユーゴスラビア共和国外務大臣(H.E. Mr. Nikola POPOSKI, Minister of Foreign Affairs of The Former Yugoslav Republic of Macedonia)と外相会談を実施しました。概要は以下のとおりです。
1 冒頭
冒頭,岸田大臣から,昨年は,日・マケドニア外交関係樹立20周年の節目を迎え,グルエフスキー首相が訪日された,今回これに続きポポスキー大臣をお迎えでき喜ばしい,また,昨年の駐日大使館開設と初代駐日大使の着任を歓迎する旨述べました。さらに,同大臣から,中東・北アフリカ情勢の悪化による欧州への難民流入の問題について言及し,この問題の最前線にあるマケドニアへの連帯を表明するとともに,同国を含むEU周辺国に対して約250万ドルの新規人道支援を決定した旨伝達しました。
これに対して,ポポスキー大臣からは,温かい接遇に感謝の上,難民流入問題にかかる日本からの支援について深甚なる謝意を表明するとともに,訪日を機に二国間関係がますます深化することを期待する旨述べました。
また,両大臣は,様々な分野における二国間関係の更なる強化に向け協力をはかっていくことで一致しました。
2 日本の安全保障政策
岸田大臣から,東アジアにおける厳しい安全保障環境につき説明を行いました。これに対して,ポポスキー大臣は,日本の置かれている状況への理解を表明しつつ,法の支配が重要であることにつき強調しました。
3 二国間関係・国際場裡における協力
両外相は,国連安保理改革や軍縮不拡散といった国際的諸課題の解決にむけ,引き続き緊密に連携していくことで一致しました。ポポスキー大臣からは,マケドニアが日本の常任理事国入りを支持する旨,あらためて発言がありました。
また,同大臣から,マケドニアによる駐日大使館設置に続き,今度はスコピエにおける日本大使館設置を期待する強い希望が表明されました。