報道発表
李・国連工業開発機関事務局長による中山外務副大臣表敬
平成27年5月13日
本13日午後3時から約30分間,中山泰秀外務副大臣は,来日中の李勇(りー・よん)・国連工業開発機関事務局長(Mr.Li Yong, Director-General of United Nations Industrial Development Organization (UNIDO))による表敬を受けたところ,概要以下のとおりです。
1 冒頭,中山副大臣から,李事務局長の二度目の来日を歓迎するとともに,我が国が重視するTICADプロセスへの積極的な参画や,環境・気候変動分野での連携の推進を評価する旨述べました。また,国際機関への我が国財政支援の効果的活用が求められている現下において,開発プロセスへのUNIDOの付加価値や,UNIDO事業を通じた我が国民間セクターの技術,知見の活用促進に対する期待を表明しました。
2 これに対し,李事務局長から,長年にわたる日本の支援に謝意を表し,協力関係を一層発展させていきたいと述べました。訪日に先だって岸田外務大臣宛に提出した「日本とUNIDOとの連携強化のための提案書」を踏まえて,我が国の開発協力大綱との連携や日本の技術,知見等を活用している実例も交えながら,アフリカ支援(含TICAD)や人間の安全保障等,更なる連携のための優先事項について説明がありました。また,同機関の邦人職員の実績に言及しつつ,期待を表明すると共に,次期二カ年予算の策定においては日本の立場を真剣に検討する旨述べました。
(参考)
UNIDOは,開発途上国における工業開発の促進を目的として設立された国連専門機関の一つ。事務局はウィーンに所在し,加盟国数は169か国。