報道発表
日・ポルトガル外相会談(結果)


本27日午後4時30分から約40分間,岸田文雄外務大臣は,外務省において,ルイ・マシェッテ・ポルトガル共和国外務大臣(H.E. Mr. Rui MACHETE, Minister for Foreign Affairs of the Portuguese Republic)と会談しました。その概要は以下のとおりです。
1 岸田大臣から,昨年,日本がポルトガルの支持を得てポルトガル語圏諸国共同体(CPLP)にオブザーバー参加したことに言及しつつ,日本にとってポルトガル語圏のリーダーであるポルトガルとの連携は重要であり,470年以上に及ぶ交流を基礎に両国関係を強化したい旨述べました。
これに対し,マシェッテ大臣から,二国間関係の進展について歓迎の意が述べられるとともに,CPLPを活用しつつ,幅広い分野で協力を具体化していきたい旨の発言がありました。
2 岸田大臣から,我が国が「積極的平和主義」の立場から安保法制の準備を進めていることを説明し,海洋国家として安保・防衛分野の交流を進めたい旨述べました。また,両大臣は,被爆70年の本年4月末から開催される,核拡散防止条約(NPT)運用検討会議に向けて協力していくことで一致しました。
3 このほか,両大臣は,テロとの闘い,日EU経済連携協定(EPA)の本年中の大筋合意に向けた協力を確認するとともに,EUによる福島県産食品等の輸入規制,両国の外交史料館が進める史料展示などの文化交流,本年8月に予定されている女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム等についても意見交換しました。
(参考)
マシェッテ大臣は,大臣としては初めての訪日(1980年代に民間団体の用務で訪日経験あり。)。岸田大臣とは,2013年11月のアジア欧州会合(ASEM)外相会合(デリー(インド))で立ち話をした。