報道発表

岸田外務大臣とユスフ・カッラ・インドネシア副大統領との会談

平成27年3月14日
岸田外務大臣とユスフ・カッラ・インドネシア副大統領との会談1
岸田外務大臣とユスフ・カッラ・インドネシア副大統領との会談2

 本14日午後2時40分頃から約20分間,岸田文雄外務大臣は,第3回国連防災世界会議に出席するために仙台滞在中のユスフ・カッラ・インドネシア副大統領(H.E.Mr. H. Muhammad Jusuf Kalla, Vice President of the Republic of Indonesia)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭
 岸田大臣から,訪日歓迎の辞とともに,2004年のインドネシア・アチェの大地震と津波への対応の陣頭指揮をとられたカッラ副大統領のご経験を今回共有いただくことに感謝したい,また,日本とインドネシアの戦略的パートナーシップを強化していきたい旨述べました。これに対し,カッラ副大統領からも,戦略的パートナーシップ強化への期待が述べられました。さらに,地震・津波等災害を頻繁に経験する両国が経験を共有することは重要である旨述べるとともに,アチェ大地震の際の日本からの支援に対する謝意が表されました。

2 二国間関係・地域情勢

(1)岸田大臣から,日本とインドネシアは共に海を通じて広く世界に開かれた海洋国家であり,今後協力していきたい旨を述べました。また,両国間の貿易・投資を拡大し,相互互恵の経済関係を一層強化したい,インドネシアが進める地方開発,格差是正,輸出増大を支持するとともに,支援していきたい旨を述べました。これに対し,カッラ副大統領から,日本企業の対インドネシア投資意欲も高いと承知しており,経済関係を強化していきたい旨述べました。

(2)岸田大臣から,今年は戦後70年の節目の年であるが,日本の平和国家としての歩みは不変であり,国際協調主義に基づく積極的平和主義の下,地域と国際社会の平和と安定に一層貢献していく旨を述べました。また,地域や国際社会の諸問題についても意見を交わし,地域の平和と安定に向け両国として緊密に連携していくこと,さらに,イスラム過激主義に対する対応の必要性や穏健主義の重要性などについても,意見が一致しました。

(3)岸田大臣から,4月末からのNPT運用検討会議をはじめ様々な国際会議の場においてインドネシアとしっかり協力していきたい旨述べ,核軍縮等の分野においても緊密に連携していくことで一致しました。


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