報道発表

日蘭外相会談

平成26年10月30日
日オランダ外相会談1
日オランダ外相会談2

 本30日,午前10時35分から約45分間,東京において,岸田文雄外務大臣はベルト・クーンデルス・オランダ外務大臣(H.E.Mr. Bert KOENDERS, Minister of Foreign Affairs, Netherland)と外相会談を実施しました。概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 岸田大臣から,今月17日に外務大臣に就任したクーンデルス大臣に対し,祝意を伝えるとともに,現在国賓訪問中のウィレム・アレキサンダー国王王妃両陛下の訪日を心から歓迎する旨述べました。
 両大臣は,皇室・王室の親交を含む幅広い交流に支えられた日蘭関係のより一層の強化と,国際社会の平和と安定,繁栄に向けた協力で一致しました。
 また,岸田大臣から,先般のウクライナ東部におけるマレーシア航空機の撃墜により,多数のオランダ人犠牲者が出たことに改めて弔意を伝えたのに対し,クーンデルス大臣より謝意の表明がありました。

2 日蘭関係

 両大臣は,日蘭両国が法の支配や航海の自由,開かれた経済といった基本的価値を共有していることを確認した上で,国連改革や,軍縮・不拡散,PKOを始めとする政治・安全保障分野から,貿易・投資の促進を含む経済分野,また,文化交流に至るまで,二国間,多国間の枠組で幅広い協力を促進していくことで一致しました。
 岸田大臣からは,特に,今回の国賓訪問には,大規模な経済ミッションが同行しており,今次訪日を契機に,農業,医療,再生エネルギー等幅広い分野での協力の進展に期待する旨述べ,クーンデルス大臣からも賛意が表明されました。
 また,両大臣は,日EU・EPAの2015年中の大筋合意を目指し,包括的かつ高いレベルのEPAの実現に向けて,交渉を加速化することで一致しました。
 更に,両大臣は,日蘭両国が過去を記憶から消し去ることなく,未来志向の協力関係を築いていくことで一致しました。


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