報道発表

岸田外務大臣とヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁との会談

平成26年7月24日
クラーク国連開発計画(UNDP)総裁1
クラーク国連開発計画(UNDP)総裁2

 本24日午前11時から約30分間,岸田文雄外務大臣は,人間開発報告書国際公式発表のため来日中のヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁(H.E. Miss Helen Clark, Administrator of the UNDP)と会談しました。概要は以下のとおりです。

1 冒頭,岸田外務大臣から,2014年人間開発報告書のテーマである「強靱性」の構築をはじめとして,防災,ジェンダー平等などの地球規模課題の解決に共に取り組んでいきたい旨述べました。これに対し,クラーク総裁は,日本はUNDPの重要なパートナーであり,ミレニアム開発目標(MDGs)の達成,防災,気候変動などの重要課題で協力を進めていきたいと述べました。

2 岸田外務大臣は,ポスト2015年開発アジェンダにおいて人間の安全保障が指導理念となるよう,UNDPの理解と協力を求めました。また,UNDPにおける日本人職員の増強を要請しました。

3 クラーク総裁から,ポスト2015年開発アジェンダ策定,人間の安全保障やユニバーサル・ヘルス・カバレッジ等の重要課題につき日本と議論を進めていきたい旨述べました。また,日本のUNDPに対する拠出が大きな役割を果たしていることに謝意を表しつつ,引き続きの財政支援を要請しました。さらに,UNDPが邦人職員の増強についても取り組んでいる旨述べました。

(参考1)人間開発報告書(Human Development Report:HDR)
 人間開発報告書は,国連開発計画(UNDP)が1990年より毎年刊行している刊行物。人間開発の観点から,各国の進捗を測る尺度として,「人間開発指数」を毎年算出し,国別順位を発表している。

(参考2)ヘレン・クラークUNDP総裁
 ニュージーランド自然保護大臣,住宅大臣,保健大臣,労働大臣,副首相を歴任後,1999年から2008年まで首相を務めた。2009年4月より現職。クラーク総裁は,国連において事務総長,副事務総長に次ぐ国連事務次長としてUNDPを率いる一方,国連開発グループの議長を兼任。

(参考3)国連開発計画(UNDP)
 UNDPは,国連システム最大の開発機関であり,高い専門的知識と豊富な経験,グローバルなネットワークを有し,ミレニアム開発目標達成やポスト2015年開発アジェンダ策定において主導的な役割を果たしている。UNDPは,第5回アフリカ開発会議を共催するなど,我が国の重要なパートナーである。ジェンダー平等,気候変動対策支援,人間の安全保障推進などの地球規模課題解決に向け,日本はUNDPと共に取り組んでいる。


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