報道発表
エクアドル共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換
1 6月28日(現地時間27日),エクアドル共和国の首都キトにおいて,我が方小瀧徹駐エクアドル大使と先方レオナルド・アリサガ外務大臣代理(Leonardo Arizaga, Ministro de Relaciones Exteriores y Movilidad Humana de la República del Ecuador, Subrogante)との間で,以下2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
(1)一般プロジェクト無償資金協力「チンボラソ県医療施設・機材整備計画」(供与限度額:10億1,900万円)
(2)「中小企業ノン・プロジェクト無償資金協力」(供与額:3億円)
2 各案件の概要は以下のとおりです。
(1)「チンボラソ県医療施設・機材整備計画」
チンボラソ県はエクアドルの山岳地域のほぼ中央に位置し,深刻な貧困問題を抱えています。同県では,人口増加に伴って保健医療施設利用者が急増しており,一次レベル病院の既存施設及び機材で対応できず,適切な保健医療サービスが地域住民に提供されていない状況にあります。
今回の協力により,県内2カ所の保健センターの施設再建,医療機材整備及び同機材の維持管理体制強化のための指導等が行われ,住民に適切な医療サービスが提供されるようになることが期待されます。
(2)「中小企業ノン・プロジェクト無償資金協力」
エクアドル政府は,農村開発を通じた貧困削減や再生可能エネルギーの普及開発に取り組んでいます。この協力は,こうした取組を推進するエクアドルに対し,必要な資機材を購入するための資金を供与するものであり,これにより同国の経済社会開発努力の促進に貢献することが期待されます。
また,今回の協力では,我が国の中小企業が生産した製品を調達することにより,我が国の中小企業が今後,同国へ展開するための足がかりになることが期待されます。
(参考)
エクアドルは,面積約25.64万㎢(本州と九州を合わせた広さ),人口約1,542万人(2013年,エクアドル国家統計調査局),人口1人当たりのGNI(国民総所得)5,190米ドル(2012年,世銀)