報道発表
日・タジキスタン外相会談(概要)
岸田外務大臣は,本26日18時45から約40分間,飯倉公館で,タジキスタン共和国のアスロフ外務大臣と会談し,引き続き,文書署名式及び夕食会を行いました。概要は以下のとおりです。
なお,今回の外相会談の結果,「2014年-2016年における日本国外務省とタジキスタン共和国外務省との間の協力プログラム」,環境・気候変動対策無償資金協力「ハトロン州ピアンジ県給水改善計画」に関する交換公文及び人材育成支援無償資金協力「人材育成奨学計画」に関する交換公文に署名がなされました。
1 二国間関係
(1)岸田大臣から,タジキスタンは中央アジア地域の安定の要であり,今後とも政治・経済をはじめ様々な分野で二国間の協力関係を深めていきたい旨述べました。また,給水分野および人材育成分野の無償資金協力が,タジキスタンの社会発展・人材育成に寄与することを期待する旨述べました。
(2)これに対し,アスロフ外相から,タジキスタンは日本との関係を重視している旨述べつつ,タジキスタン独立以来の日本からの多分野にわたる支援について繰り返し謝意の表明がありました。
2 「中央アジア+日本」対話
(1)岸田大臣から,本年で10周年を迎える「中央アジア+日本」対話の下で中央アジア諸国間の対話と協力が着実に進展していることは喜ばしい,キルギスでの第5回外相会合の成功に向けて協力を得たい旨述べました。
(2)アスロフ外相からは,岸田大臣とともに同対話の10周年を共に祝いたい,同対話が創設されて以来の10年間で中央アジア諸国と日本との間には信頼と実際的な協力関係がもたらされた旨述べました。
3 地域情勢等
(1)岸田大臣から,国際協調主義に基づく積極的平和主義を含む我が国の外交政策について説明しました。
アスロフ外相からは,(同国内戦後の平和実現に尽力し現地で落命された)元国連政務官・秋野豊氏の業績をタジキスタン国民は決して忘れない旨の発言がありました。
(2)岸田大臣から,アフガニスタンからの国際部隊撤収を見据え,地域の安定確保のため,国境管理や麻薬対策におけるタジキスタンの役割の重要性は増しており,今後ともそうした努力を支援していきたい旨述べました。
アスロフ外相からは,アフガニスタンの平和と安定に向けた日本の貢献について高い評価が示されました。
(3)このほか,東アジア情勢等について率直な意見交換が行われました。