報道発表

日米外相電話会談

平成26年6月19日

 本19日午前9時から約40分間,岸田文雄外務大臣は,ジョン・ケリー米国務長官(The Honorable John F. Kerry, Secretary of State of the United States of America)との間で電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 両者は,最近の日米関係について,4月のオバマ大統領の訪日,5月のシャングリラ・ダイアローグ,今月のG7サミットで,日米が連携して,力による現状変更への反対と,法の支配に基づく国際秩序維持の重要性を強調してきたことを確認しました。今後,8月のASEAN関連外相会議等でも連携していくことで一致しました。

2 両者は,南シナ海の問題について,日米両国がASEANの一体的対応を支えることが重要であるとの点で一致しました。また,海洋安全保障を始めとする分野で引き続き両国がASEANとの協力を進めていくことを確認しました。さらに,両者は,先般中国軍機が自衛隊機に異常接近した事案についても意見交換を行いました。

3 岸田大臣より,イラクにおける情勢の悪化を憂慮しており,イラクが宗派を超えた全ての国民の権利を尊重し,新政府の形成を通じて国家的統一を実現することが重要である旨述べました。両者は,引き続き日米で連携して対応していくことを確認しました。

4 岸田大臣より,日朝関係の現状につき説明するとともに,両者は,引き続き日米韓で連携していくことの重要性を確認しました。

5 この他,両者は,ウクライナ情勢等についても意見交換を行いました。


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