報道発表
岸外務副大臣とアフマディ・アフガニスタン外務副大臣との会談
平成26年5月16日


本16日午前10時から約30分間,岸信夫外務副大臣は,来日中のエルシャド・アフマディ・アフガニスタン外務副大臣(Mr. Ershad Ahmadi, Deputy Minister of Foreign Affairs for Political Affairs)と外務省において会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭
岸副大臣から,アフマディ副大臣が「アフガニスタン・パキスタンに関する国際コンタクト・グループ(ICG)会合」出席のため来日したことを歓迎するとともに,15日に開催された同会合において,アフガニスタンの今後の方向性について有意義な議論が行われたことをうれしく思うと述べました。 - 豪雨被害に対するお見舞い
岸副大臣から,4月下旬からの豪雨によりアフガニスタン北部で大規模な鉄砲水と地滑りの被害が発生したことに対するお見舞いを表明するとともに,バダフシャン県での地滑り被害に対して1,100万円相当の緊急援助物資を供与したと述べました。これに対し,アフマディ副大臣から,日本の緊急援助及びアフガニスタン支援全般に対する謝意が表明されました。 - 大統領選挙
- 岸副大臣から,大統領選挙の第1回投票が大きな混乱もなく実施されたことを歓迎すると述べた上で,アフガニスタンで初めてとなる民主的な政権交代が順調に行われるよう,実施が確定した決選投票に向けて,治安の維持も含め最大限努力することが重要であると述べました。
- これに対し,アフマディ副大臣から,第1回投票において多くの国民が投票を行ったことは,平和と安定の実現に向けたアフガニスタンの意思を示すものであり,6月の決選投票や7月の最終結果発表に向けた選挙プロセスが成功裏に実施されることを確信していると述べました。
- 相互責任に関する東京フレームワーク(TMAF)
- 岸副大臣から,2012年7月の「アフガニスタンに関する東京会合」で創設されたTMAFに関し,選挙プロセスが進んでいる間もフォローアップを継続する必要があり,アフガニスタン政府が汚職対策等の分野で引き続き努力するようお願いしたいと述べました。
- これに対し,アフマディ副大臣から,TMAFはアフガニスタン政府と国際社会のパートナーシップに関する重要な枠組みであるとの認識を表明した上で,アフガニスタンの現政権はTMAFに強くコミットしており,今後成立する新政権もTMAFの重要性を認識し,引き続き取り組んでいくことを確信していると述べました。
(参考)アフガニスタン大統領選挙
5月15日,アフガニスタン大統領選挙の第1回投票(4月5日)の最終結果が独立選挙委員会(IEC)により発表され,アブドッラー元外相とガーニ前大統領顧問・元財務相の両候補による決選投票が行われることが確定した。IECの発表によれば,選挙関連の今後の日程は以下のとおり。
5月 | 22日 | ~ | 6月11日 | 選挙運動期間 |
6月 | 14日 | 決選投票(当初予定の5月28日から延期) | ||
7月 | 2日 | 暫定結果発表 | ||
3日 | ~ | 4日 | 不服申立期間 | |
16日 | 不服申立審査結果の独立選挙委員会への提出 | |||
22日 | 最終結果発表 |