報道発表

コフィ・アナン国際平和維持訓練センターへの講師派遣

平成25年10月17日

1 今般,我が国は,コフィ・アナン国際平和維持訓練センター(KAIPTC: Kofi Annan International Peacekeeping Training Centre)の実施するサヘル地域における治安部門能力強化プロジェクトに,内閣府国際平和協力本部事務局研究員3名を講師として派遣することを決定しました。
 10月14日から25日まで行われる「小型武器拡散防止コース」にて,古本秀彦・同事務局研究員が,11月4日から15日まで行われる「連携した治安維持コース」及び「治安部門のガバナンスコース」にて湧川いづみ同研究員及び岡田悦子同研究員が,それぞれ小型武器回収とコミュニティ開発,警察部門改革,司法改革に関する講義を行う予定です。

2 我が国は,平和が開発の前提条件であるとの認識の下,アフリカ諸国の平和維持能力向上と地域の安定の維持のため,アフリカのPKO訓練センターへの支援を実施しています。今回の講師派遣も,我が国のKAIPTCへの支援の一環として実施されるものです。我が国は,今後とも財政面だけでなく,我が国の有為な人材を活用し,アフリカの平和と安定のために意義ある支援を行っていく考えです。

(参考1)アフリカのPKO訓練センターに対する我が国の支援
 我が国政府は2008年から,アフリカの11か所のPKO訓練センター(エジプト,ガーナ,ケニア,マリ,ルワンダ,ベナン,ナイジェリア,南アフリカ,カメルーン,エチオピア)に対し,総額約3,100万ドルを支援し,施設修復,コンピューター等機材供与,研修等を行ってきている。人材の派遣については,今般講師を派遣するコフィ・アナン国際平和維持訓練センターには,文民の講師4名,自衛官の講師1名を派遣した実績がある。この他のセンターについては,エジプト,ガーナ,マリ,カメルーン南アフリカに邦人講師26名を派遣した実績がある。

(参考2)コフィ・アナン国際平和維持訓練センターに対する我が国の支援
 KAIPTCは,平和維持軍訓練のための地域拠点として,1998年にガーナ政府により設立された。平和維持活動に参加する軍人,警官,文民に対し必要な訓練を行うとともに調査研究も実施している。我が国は,国際連合開発計画(UNDP)を通じてKAIPTCに対し,施設・機材整備,各種訓練プロジェクトの実施等,約610万ドルの支援プロジェクトを実施している。

(参考3)内閣府国際平和協力本部事務局他のサイトへ


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