報道発表
日中高級事務レベル海洋協議団長間協議
令和3年6月3日
6月3日、日中高級事務レベル海洋協議団長間協議として、船越健裕アジア大洋州局長と洪亮(こう・りょう)中国外交部辺境海洋事務司長との間でテレビ会議を実施しました。
- 双方は、東シナ海を始めとする海洋・安全保障分野の様々な課題について率直な意見交換を行いました。
- 船越局長から、中国海警船舶による日本漁船への接近や中国海警法を含む個別の案件にも言及しつつ、尖閣諸島周辺海域を含む東シナ海を始めとする海洋・安全保障分野の課題にかかる我が国の立場、懸念を改めて申し入れ、中国側の行動を強く求めました。また、先方の発言を受けて、東電福島第一原発のALPS処理水の取扱いについて改めて説明しました。
- 双方は、日中首脳間で確認してきている東シナ海を「平和・協力・友好」の海とするとの目標を実現していく観点からも、この分野について意思疎通を継続することの重要性を確認し、第12回日中高級事務レベル海洋協議において一致したとおり、日中海上捜索・救助(SAR)協定に基づく海上捜索救助協力、「日中防衛当局間の海空連絡メカニズム」の「日中防衛当局間のホットライン」の開設、日中外交当局間海洋事務従事者交流等の海洋分野における具体的な協力・交流の推進していくことを再度確認しました。また、第13回日中高級事務レベル海洋協議を、本年後半の双方にとって適切な時期に開催すべく、引き続き連絡を取っていくことで一致しました。