報道発表
マダガスカルに対する無償資金協力「アロチャ湖南西地域灌漑施設改修計画」に関する書簡の交換
平成29年7月25日
- 7月24日(現地時間同日),マダガスカル共和国の首都アンタナナリボ市において,我が方小笠原一郎駐マダガスカル大使と先方アタラ・ベアトリス・ジェアニンヌ外務大臣(H.E.M. ATALLAH Beatrice Jeanine, Minister of Foreign Affairs)との間で,供与限度額30億4,800万円の無償資金協力「アロチャ湖南西地域灌漑施設改修計画(The Project for Rehabilitation of Irrigation System in South-West of Alaotra Lake )」に関する書簡の交換が行われました。
- この協力は,アロチャ湖南西地域の灌漑地区及びその上流域において,灌漑施設を改修することなどにより,対象地域における灌漑用水の供給を改善することで,コメ生産性の向上を図り,もって貧困削減及び経済成長に寄与するものです。
- コメはマダガスカルの主食であり,同国の農民の7割以上が稲作に従事していますが,コメの消費量の約10%を輸入に頼っています。このような状況を受け,マダガスカル政府は2006年に「流域管理・灌漑国家プログラム」を策定し,灌漑整備事業などによりコメの生産基盤強化を図ることとしており,この協力は,同国の方針の促進に寄与するものです。
- 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICADVI)において,アフリカにおける食料安全保障の促進を表明しており,この協力はこれを具体化するものです。
[参考]
マダガスカル共和国は,国土面積は約59万平方キロメートル(日本の約1.6倍),人口約2,424万人(2015年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は420米ドル(2015年,世界銀行)。