報道発表
エチオピア国際平和維持訓練センターに対する自衛官の国際コンサルタント派遣
1 我が国は,エチオピア国際平和維持訓練センター(EIPKTC: Ethiopian International Peacekeeping Training Center)が実施する紛争管理研修コースに関する国際コンサルタントとして,自衛官1名(浦上法久2等陸佐)を,5月19日から6月15日まで派遣することを決定しました(注)。
2 我が国は,平和が開発の前提条件であるとの認識の下,アフリカ諸国の平和維持能力向上と地域の安定維持のため,アフリカのPKO訓練センターへの支援を実施しています。今次派遣も,アフリカPKO訓練センターの一つであるEIPKTCに対する我が国の支援の一環として実施するものです。我が国としては,今後とも財政面だけでなく,我が国の有為な人材を動員し,アフリカの平和と安定のために意義ある支援を行っていく考えです。
(注:派遣期間は,その後の事情変更により,6月4日から7月1日までに変更。)
(参考1)アフリカのPKO訓練センターに対する我が国の支援
我が国政府は2008年から,アフリカの13か所のPKO訓練センター(エジプト,マリ,ガーナ,ナイジェリア,ベナン,トーゴ,カメルーン,エチオピア(2か所),ルワンダ,ケニア,タンザニア,南アフリカ)に対し,総額3900万ドル以上の支援を実施。施設修復・建設,機材供与,研修等を行ってきている。人材面においては,アフリカのPKO訓練センター計8機関に対して延べ36名の日本人講師・コンサルタント(うち自衛官は延べ18名)を派遣。今般国際コンサルタントを派遣するEIPKTCには,昨年自衛官を2回派遣した実績がある。
(参考2)エチオピア国際平和維持活動訓練センターに対する我が国の支援
エチオピアのPKO訓練センターであるEIPKTCは,地域の平和支援活動の能力向上を目的に2013年に設立され,エチオピア国防省が統括。武装解除,治安部門改革,小型武器,選挙監視等に関する訓練を,国内人材のみならず,東アフリカ待機軍やアフリカ連合の要員に対しても実施。我が国は,UNDPを通じ,同センターの講義棟建設,紛争予防・紛争管理・紛争後復興コースの実施等のためにこれまで計94万ドルを支援。