報道発表

アフガニスタンに対する無償資金協力「カブール国際空港保安機能強化計画」に関する書簡の交換

平成26年2月5日
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4日(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて,我が方髙橋博史駐アフガニスタン大使と先方ザラール・アフマド・オスマーニ アフガニスタン・イスラム共和国外務大臣(H.E. Mr. Zarar Ahmad Osmani, Minister of Foreign Affairs of the Islamic Republic of Afghanistan)との間で,「カブール国際空港保安機能強化計画」(供与限度額44億2,700万円)の無償資金協力に関する交換公文の署名式が行われました。
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案件概要

(1)この協力は,アフガニスタン最大の空港として交通・物流の拠点であるカブール国際空港の保安機能強化のため,セキュリティセンター及び付随施設の建設,既存の国際線旅客ターミナルビルの増改築及び保安検査関連機材の整備を行うものです。

(2)カブール国際空港の利用旅客数は近年急増しています。しかし,同空港については,空港を利用する車両や旅客及び手荷物の保安検査を行うための検問所の点在,また保安検査スペースや適切な機材の不足により,保安検査手続きに時間を要しており,航空機の出発に遅延が生じる等の事態が発生している他,安全性の強化という観点からも効果的かつ効率的な保安検査能力の向上が急務となっています。また,旅客数の急増に伴い,国際線旅客ターミナルビルのチェックインエリア,出国審査場,保安検査場等も混雑状態にあることから,旅客へのサービス水準向上も課題となっています。

(3)この協力を通じ,カブール国際空港の保安検査の処理能力が高まることから,同空港の安全性及び信頼性の向上,空港の混雑緩和や航空便の定時発着性の向上に資するとともに,ひいてはアフガニスタンの経済発展にも寄与することが期待されます。

(参考)
アフガニスタン・イスラム共和国の人口は2,982万人(2012年,世銀)。面積は65.2万平方キロメートル(日本の約1.7倍)


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