報道発表

日・EU外相会談

令和5年11月8日
会談を前に、フォンテジェス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表と握手する上川外務大臣
上川外務大臣が、フォンテジェス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表と懇談する上川外務大臣

 11月8日、午後7時から約20分間、上川陽子外務大臣は、G7外相会合に出席するために訪日中の、ジョセップ・ボレル・フォンテジェス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(H.E. Mr. Josep Borrell Fontelles, High Representative of the European Union for Foreign Affairs and Security Policy, Vice-President of the European Commission)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、G7外相会合では有意義な議論ができた旨述べるとともに、イスラエル・パレスチナ情勢やロシアによるウクライナ侵略への対応について、さらに、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」に向けても、日・EU間及びG7で引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。これに対し、ボレル上級代表から、G7外相会合の議長としての上川大臣の尽力とホスピタリティーに謝意を述べつつ、日・EU間で連携を強化していきたい旨述べました。
  2. 日・EU関係について、上川大臣から、日EU・EPAに関し、「データの自由な流通に関する規定」の交渉の大筋合意を歓迎する旨述べ、両者は、本年の日・EU定期首脳協議で立ち上げた日・EU外相級戦略対話等を通じ、安全保障面を含む幅広い分野で協力を強化していくことで一致しました。また、上川大臣から、福島第一原発からのALPS処理水の海洋放出について、EUからの理解と支持に感謝する旨述べました。
  3. 両者は、東アジア情勢等についても意見交換を行い、中国をめぐる諸課題への対応、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等において引き続き連携していくことで一致しました。

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