報道発表
カンボジア王国における地方都市部の上水道拡張及び地雷撤去支援に関する書簡の交換
令和4年3月2日
3月2日(現地時間同日)、カンボジア王国の首都プノンペンにおいて、我が方、三上正裕駐カンボジア王国日本国特命全権大使と先方、プラック・ソコン・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣(H.E. Mr. PRAK Sokhonn, Deputy Prime Minister, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Kingdom of Cambodia)との間で、カンボジアに対する計2件の無償資金協力(合計47.86億円)に関する交換公文の署名が行われました。対象案件の概要は、それぞれ以下の通りです。
- スバイリエンにおける上水道拡張計画【無償資金協力:供与限度額27.86億円】
カンボジアでは、内戦後我が国及び他ドナーの支援により、特に、プノンペンにおいては24時間の給水サービスを実現するなど、「プノンペンの奇跡」と称される目覚ましい成果を挙げていますが、カンボジア地方都市部では依然として給水普及率が低位に留まっています。本計画では、地方都市部の中でも特に給水普及率が低位に留まっているスバイリエン市において、取水施設の建設及び配水管網の敷設等を行うことにより、同市における給水人口を約2万4,000人から約5万6,000人に増加させるなど、スバイリエン市住民の生活の質向上に寄与することが期待されます。 - 第二次統合的地雷除去及び地雷被害者支援計画【無償資金協力:供与額20.00億円】
カンボジアでは、1991年のパリ和平協定締結から約30年が経過した現在も地雷・不発弾による汚染が深刻な社会問題となっています。本計画では、カンボジアで最も地雷の問題が深刻なバッタンバン州において地雷除去活動を支援することにより、2025年までに同州に残存する地雷の完全撤去を達成するなど、同国の経済社会開発の促進に寄与することが期待されます。
(参考)カンボジア王国基礎データ
カンボジア王国は、面積約18万平方キロメートル(日本の約0.48倍)を有し、人口約1,672万人(2020年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,500ドル(2020年、世界銀行)。