報道発表

タジキスタンに対する雪害復旧対策及び救急医療体制の改善に資する無償資金協力に関する書簡の交換 

令和元年5月19日

  • シロジッディン・ムフリッディン外務大臣との署名
  • シロジッディン・ムフリッディン外務大臣との公文交換
  • ナスィム・オリムゾダ保健社会保護大臣との交換公文
  1. 1 本19日(現地時間同日),タジキスタン共和国の首都ドゥシャンベにおいて,以下2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

    (1)「経済社会開発計画」(供与額10億円)
     我が方署名者:河野太郎外務大臣
     先方署名者:シロジッディン・ムフリッディン外務大臣( H. E. Mr. Sirojiddin MUHRIDDIN, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Tajikistan)

    (2)「救急車両整備計画」(供与限度額7億7,100万円)
     我が方署名者:河野太郎外務大臣
     先方署名者:ナスィム・オリムゾダ保健社会保護大臣( H. E. Mr. Nasim OLIMZODA, Minister of Health and Social Protection of the Republic of Tajikistan)

    2 各案件の概要は,それぞれ以下のとおりです。

    (1)「経済社会開発計画」(除雪機材等道路整備機材の供与)
     タジキスタンは,国内の輸送の大半を道路交通に依存しており,同国の経済・社会において道路インフラは非常に重要ですが,国土の93%が急峻な山岳地帯であることから,冬季に雪崩や地吹雪などで通行不可能となる道路が多数存在し,経済発展の障害となっているだけでなく,毎年多くの死傷者が出るなど災害対策について喫緊の対応が求められています。
     この計画は,タジキスタン政府管轄下の道路維持管理事務所(最大28か所)に,我が国の除雪機材等道路整備機材を供与することで,雪害を防ぐだけでなく,雪害から迅速に復旧し物流の安定化を図るものであり,タジキスタンの国民約890万人に直接・間接的に裨益し,同国の持続的な経済・社会発展に寄与することが期待されます。

    (2)「救急車両整備計画」
     タジキスタンでは,妊産婦・幼児死亡率ともに改善傾向にありますが,依然として中央アジア諸国の中では高い水準にあります。また,救急処置が必要な心臓疾患や脳卒中など非感染性疾患が死亡原因の約6割を占めるほか,全死因の8%が交通事故による外傷であるなど若年層を中心とした課題もあり,緊急救命処置が必要な患者に対し,迅速に保健医療サービスを提供するための医療連携・救急サービス体制の強化が急務となっています。
     この計画は,タジキスタン全土の市及び郡レベルの病院に基本的な医療機材を搭載した救急車や専門医療サービスの提供が可能な救急車を整備することで,国内全般の救急医療サービスの強化を図るものです。計画の実施により,同国全体の救急搬送回数が年間7万回以上増加し,また,救急車を所有していなかった病院3か所への供与により,各病院年平均1,500回以上の救急搬送が可能になるなど,タジキスタンの全国民約890万人に直接・間接的に裨益し,住民の医療サービスへのアクセスの改善に寄与することが期待されます。

     [参考]タジキスタン共和国は,面積約14万3,100平方キロメートル(日本の約40%),人口約890万人(2017年,国連人口基金),人口1人当たり国民総所得(GNI)990ドル(2017年,世界銀行)。


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