報道発表
日・モルドバ外相会談
本2日午後7時10分から約75分間,河野太郎外務大臣は,トゥドル・ウリアノブスキ・モルドバ共和国外務・欧州統合大臣(H.E. Mr. Tudor ULIANOVSCHI, Minister of Foreign Affairs and European Integration of the Republic of Moldova)と夕食を交えて会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
河野大臣から,法の支配や民主主義といった基本的価値の重要性を確認し,欧州への統合に向けたモルドバの改革努力を引き続き支持していくことを表明しました。これに対し,ウリアノブスキ外務・欧州統合大臣から,モルドバの欧州への統合は不可逆であるとの認識を示した上で,これまでの日本からの経済支援に感謝を述べつつ,両国関係を共に進展させていきたい旨発言がありました。
2 二国間関係
河野大臣から,日系企業のモルドバへの投資誘致のため,投資環境の一層の整備への期待を表明しました。また,モルドバの外交・公用旅券保持者に対する査証免除措置の導入を決定した旨説明しました。これに対し,ウリアノブスキ外務・欧州統合大臣から,感謝の意が示されました。両大臣は,外務省間での政務協議の定期的な実施を始め,両国政府間で連携を強化していくことで一致しました。
さらに,両大臣は,「GUAM+日本」協力の枠組みにおいても,引き続き協力していくことで一致しました。
3 地域・国際情勢
両大臣は,国連改革,北朝鮮問題などの諸課題につき意見を交わすとともに,緊密に連携していくことで一致しました。
[参考]「民主主義・経済発展のための機構 GUAM」
民主化の促進と市場経済による経済発展を共通の目標とする旧ソ連邦の4か国(ジョージア,ウクライナ,アゼルバイジャン,モルドバ)によって,1997年に創設された対話と協力のための地域フォーラム(機構名GUAMは加盟国名の頭文字をとったもの)。事務局はウクライナの首都キエフにある。