報道発表

日・リトアニア外相会談

平成29年5月10日
(写真1)岸田大臣とリトアニア外相との握手の様子
(写真2)日・リトアニア外相会談の模様

 本10日,午後4時25分から約30分間,岸田文雄外務大臣は,リナス・リンケビチュウス・リトアニア共和国外務大臣(H.E. Mr. Linas LINKEVIČIUS, Minister of Foreign Affairs of Republic of Lithuania)と外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭・二国間関係

  • (1)冒頭,岸田大臣から,リンケビチュウス大臣の広島訪問及び在福山リトアニア名誉領事館の開館を改めて歓迎しました。更に,岸田大臣より,日本とリトアニアは法の支配を始めとする価値を共有しており,また,杉原千畝氏への関心の高まりもあり,リトアニアへの日本人訪問者数が増加しているところ,この機運を両国関係の強化に活かしていきたい旨述べました。
  • (2)これに対して,リンケビチュウス大臣は,岸田大臣と再会できたことを嬉しく思う旨述べ,今回は平塚市等の8つの都市を訪問し,広島訪問では被爆者の体験を直接聞くことができ非常に印象深かった旨述べました。また,政治・経済,教育・科学等の幅広い分野で二国間関係を一層発展させていきたい旨述べました。
  • (3)両大臣は,日本とリトアニアを含むASEM加盟9カ国が「ASEM女性の経済的エンパワーメントに関する会合」を共催することに触れつつ,この分野でも連携していくことで一致しました。

2 日欧協力

  •  岸田大臣は,欧州と共に自由貿易の旗を高く揚げ続けたい旨述べ,両大臣は,日EU経済連携協定(EPA)のできる限り早期の大枠合意を目指して,引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

3 地域情勢

  • (1)両大臣は,北朝鮮は新たな段階の脅威であり,北朝鮮に対する国際社会全体の圧力を強めるため,安保理決議の厳格かつ全面的な履行のため緊密に連携していくことで一致しました。また,岸田大臣から,拉致問題の早期解決に向けて,リトアニアの理解と支持を要請しました。
  • (2)両大臣はまた,東アジア情勢,ロシアについても意見交換を行いました。

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