報道発表

日・バチカン外相会談

平成29年1月31日
正面を向き、握手を交わす、両者の様子
テーブルにつき、会談を行う、両者の様子

 本31日,午後6時35分から約50分間,岸田文雄外務大臣は,ポール・リチャード・ギャラガー・バチカン外務長官(H.E. Archbishop Paul Richard GALLAGHER, Secretary for Relations with States of Vatican)と外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,岸田大臣より,ギャラガー外務長官が東京の前に広島を訪問したことに感謝しつつ,日本とバチカンは,平和の探求,核兵器のない世界の実現,開発,人権等の課題を共に重視しており,外交関係樹立75周年を迎える本年,こうした人類共通の課題の解決に向け,バチカンとの協力関係を強化していきたい旨述べました。ギャラガー外務長官からは,記念すべき年に招待頂いたことに感謝する,広島には大変感銘を受けた旨述べました。
  2. 岸田大臣から,是非フランシスコ法王に日本へお越しいただき,アジア及び世界の平和をお祈りいただきたい,その際には広島も訪問し,核兵器のない世界に向けお祈りいただきたい旨述べ,改めてギャラガー外務長官にそのための協力を依頼しました。これに対し,ギャラガー外務長官からは,ご招待に感謝するとともに法王にメッセージを伝達する旨述べました。
  3. 岸田大臣から,フランシスコ法王が,新年の挨拶の中で北朝鮮の核実験を非難し,核兵器廃絶に向けた関係国の行動を呼びかけたことに触れ,国際社会の「良心の声」であるバチカンのそうした取組を高く評価する旨述べました。両者は,こうした核軍縮・不拡散分野に加え,北朝鮮情勢への対応,南シナ海における法の支配の徹底,保護主義の台頭への懸念等について意見交換を行い,こうした国際社会の課題への対応に関する緊密な連携を確認しました。

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