報道発表
岸田外務大臣とケネディ駐日米国大使の電話会談
平成25年11月25日
本25日午後6時20分から約10分間,岸田文雄外務大臣は,東日本大震災の被災地を訪問中のキャロライン・ケネディ駐日米国大使との間で電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 岸田大臣より,23日に中国が「東シナ海防空識別区」を設定したことは,東シナ海における現状を一方的に変更し,事態をエスカレートさせ,現場海空域において不測の事態を招きかねない非常に危険なものであり,強く懸念する旨述べ,中国に対して公海上における飛行の自由を妨げるような一切の措置を撤回することを求めていることを説明しました。
2 また,岸田大臣より,本件についての米国政府の対応を高く評価しており,国務・国防両長官から力強い声明を発出したことは,この問題に対する米国の深刻な懸念を示すものであり,有効であった旨述べました。
3 これに対しケネディ大使より,中国の一方的行為に対する日本の迅速な対応を賞賛する旨述べ,両者は,引き続きこの問題について日米で緊密に連携していくことで一致しました。
4 最後に,岸田大臣より,ケネディ大使が東日本大震災の被災地を訪問したことに謝意を伝えました。これに対しケネディ大使より,被災地の人々は力強く勇気があり,訪問することができたことを嬉しく思う旨述べました。