報道発表

スキャンロン・ワシントン条約事務局長による阿部外務大臣政務官表敬

平成25年8月23日
スキャンロン・ワシントン条約事務局長による阿部外務大臣政務官表敬(1)
スキャンロン・ワシントン条約事務局長による阿部外務大臣政務官表敬(2)
 8月22日午後5時45分から約20分間、阿部俊子外務大臣政務官は、来日中のジョン・スキャンロン・ワシントン条約(CITES)事務局長(Mr.John Scanlon, Secretary-General of CITES)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
1.冒頭、阿部大臣政務官から、野生動植物の保護と違法な国際取引の規制のためにCITESが果たしている役割を高く評価し、本年がCITES採択40周年の節目であることに祝意を述べたのに対し、スキャンロン事務局長より、日本は1980年の加盟以来CITESとの良好な協力関係を築いてきており、次の40年も緊密な連携を強化していくことを期待する旨応じました。

2.次に、阿部大臣政務官から、途上国における法整備及び法執行能力の強化の必要性に触れ、この分野におけるキャパシティ・ビルディングへの支援を日本が実施することを決定した旨述べたのに対し、スキャンロン事務局長より、アフリカでの象やサイの違法取引をはじめ、南米のビクーニャ(ラクダ科)等の大量取引など、途上国や新規加盟国に対し適正かつ迅速な手続の実施を確保するキャパシティ・ビルディングが重要な課題となっており、日本の支援に感謝する旨述べました。

3. 阿部大臣政務官から、本年3月に行われたCITES第16回締約国会議(COP16)において、我が国はサメ類5種の附属書II掲載の決定につき留保を付したが、我が国は、漁業資源の持続可能な利用のために、CITESのようなグローバルな枠組みとリージョナルな地域漁業管理機関の双方において、科学的知見の共有や具体的規制の提案などを通じて、引き続き協力していくことを表明したのに対し、スキャンロン事務局長より、サメ類の決定について日本の技術的な協力の表明に感謝し、今後は日本をはじめとする締約国と協力し、サメ類の保護と持続可能な利用に向けて、取り組んでいきたい旨応じました。

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