報道発表
国連世界食糧計画(WFP)を通じたコンゴ共和国他4か国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
平成25年8月20日
1.本20日(現地時間同日),イタリアのローマにおいて,我が方河野雅治駐イタリア大使と先方アーサリン・カズンWFP事務所長(Ms.Ertharin Cousin, Executive Director, The United Nations World Food Programme)との間で,コンゴ共和国他4か国に対するWFPを通じた食糧援助として,総額15億5千万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
食糧援助の対象内訳 (カッコ内は供与額)
(1)コンゴ共和国 (2億7,000万円)
(2)スーダン共和国 (3億0,000万円)
(3)ソマリア連邦共和国 (3億1,000万円)
(4)マリ共和国 (4億8,000万円)
(5)南スーダン共和国 (1億9,000万円)
2.各国事情
(1)コンゴ共和国においては,総人口約420万人のうち44万人が深刻な食糧不足の状況にあり,特に妊婦や5歳未満の子どもの健康状態が悪化しています。本件支援は,本年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICADV)に際して行われたバジル・イクエベ外務・協力大臣との日・コンゴ共和国外相会談において,岸田文雄外務大臣から表明した同国に対する検討中の支援の一環として実施するものです。
(2)スーダンは,アフリカ東部に位置し,長年続く干ばつによる農産物の不作により国内の経済が悪化している上,最近のダルフール地域の紛争悪化等により,総人口3,530万人のうち360万人に対する食糧支援が必要とされています。本件支援は,TICADVに際して行われたマグリ・ハサン・ヤーシーン財務・国家経済担当大臣との会談において,岸田大臣から表明した同国の持続的な開発に繋がる支援の一環として実施するものです。
(3)ソマリアは,「アフリカの角」の一国であり,国土の大半が乾燥した砂漠気候となっています。総人口約956万人のうち170万人以上が食糧支援を必要としており,特に南部における子供21.6万人の栄養状態は深刻です。本件支援は,TICADVに際して行われたハッサン・シェイク・モハムッド大統領との日・ソマリア首脳会談において,安倍晋三内閣総理大臣から表明したソマリアの安定と発展のための努力に対する支援の一環として実施するものです。
(4)マリは,サヘル地域内の内陸国で国土の60%が砂漠となっています。総人口1,630万人のうち300万人が食糧不足の状態にあり,そのうち180万人が厳しい食糧不足の状況です。また,北部地域では武装勢力の占領下にあり,国内逃避民が増加し続けていることから,これらの地域の食糧事情は劣悪になっています。本件支援は,TICADVに際して行われたディオンクンダ・トラオレ暫定大統領との日・マリ首脳会談において,安倍総理から表明した同国に対する人道支援の一環として実施するものです。
(5)南スーダンは,2011年7月に独立後も不安定な経済状況にあり,総人口826万人のうち約半数が食糧不足で,そのうち200万人が深刻な食糧不足の状態です。本件支援は,TICADVに際して行われたサルヴァ・キール・マヤルディト大統領との日・南スーダン首脳会談において,安倍総理から表明した同国の平和と安定に対する引き続き強い支援の一環として実施するものです。
3.本支援は,本年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICADV)において表明した対アフリカ支援策の基本理念である「人間の安全保障」の推進に貢献するものです。
4.また,今回の支援は,各国における深刻な食糧不足の状況等を踏まえて,WFPからの支援要請を受け,人道的見地から食糧援助を実施するものであり,この協力の実施により,これらの国々における食糧不足の緩和に繋がることが期待されます。なお,実施機関であるWFPは,今回の支援が食糧を真に必要とする人々に行き渡るよう管理・配給体制を改善しており,今回の援助が有効活用されるよう日本政府としてもWFPとの間における緊密な連携の下,フォローを行う方針です。
食糧援助の対象内訳 (カッコ内は供与額)
(1)コンゴ共和国 (2億7,000万円)
(2)スーダン共和国 (3億0,000万円)
(3)ソマリア連邦共和国 (3億1,000万円)
(4)マリ共和国 (4億8,000万円)
(5)南スーダン共和国 (1億9,000万円)
2.各国事情
(1)コンゴ共和国においては,総人口約420万人のうち44万人が深刻な食糧不足の状況にあり,特に妊婦や5歳未満の子どもの健康状態が悪化しています。本件支援は,本年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICADV)に際して行われたバジル・イクエベ外務・協力大臣との日・コンゴ共和国外相会談において,岸田文雄外務大臣から表明した同国に対する検討中の支援の一環として実施するものです。
(2)スーダンは,アフリカ東部に位置し,長年続く干ばつによる農産物の不作により国内の経済が悪化している上,最近のダルフール地域の紛争悪化等により,総人口3,530万人のうち360万人に対する食糧支援が必要とされています。本件支援は,TICADVに際して行われたマグリ・ハサン・ヤーシーン財務・国家経済担当大臣との会談において,岸田大臣から表明した同国の持続的な開発に繋がる支援の一環として実施するものです。
(3)ソマリアは,「アフリカの角」の一国であり,国土の大半が乾燥した砂漠気候となっています。総人口約956万人のうち170万人以上が食糧支援を必要としており,特に南部における子供21.6万人の栄養状態は深刻です。本件支援は,TICADVに際して行われたハッサン・シェイク・モハムッド大統領との日・ソマリア首脳会談において,安倍晋三内閣総理大臣から表明したソマリアの安定と発展のための努力に対する支援の一環として実施するものです。
(4)マリは,サヘル地域内の内陸国で国土の60%が砂漠となっています。総人口1,630万人のうち300万人が食糧不足の状態にあり,そのうち180万人が厳しい食糧不足の状況です。また,北部地域では武装勢力の占領下にあり,国内逃避民が増加し続けていることから,これらの地域の食糧事情は劣悪になっています。本件支援は,TICADVに際して行われたディオンクンダ・トラオレ暫定大統領との日・マリ首脳会談において,安倍総理から表明した同国に対する人道支援の一環として実施するものです。
(5)南スーダンは,2011年7月に独立後も不安定な経済状況にあり,総人口826万人のうち約半数が食糧不足で,そのうち200万人が深刻な食糧不足の状態です。本件支援は,TICADVに際して行われたサルヴァ・キール・マヤルディト大統領との日・南スーダン首脳会談において,安倍総理から表明した同国の平和と安定に対する引き続き強い支援の一環として実施するものです。
3.本支援は,本年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICADV)において表明した対アフリカ支援策の基本理念である「人間の安全保障」の推進に貢献するものです。
4.また,今回の支援は,各国における深刻な食糧不足の状況等を踏まえて,WFPからの支援要請を受け,人道的見地から食糧援助を実施するものであり,この協力の実施により,これらの国々における食糧不足の緩和に繋がることが期待されます。なお,実施機関であるWFPは,今回の支援が食糧を真に必要とする人々に行き渡るよう管理・配給体制を改善しており,今回の援助が有効活用されるよう日本政府としてもWFPとの間における緊密な連携の下,フォローを行う方針です。