報道発表

宮川中東アフリカ局長とエルズィメーティ駐日エジプト大使との会談

平成25年8月19日
1 本19日午後5時頃,宮川眞喜雄中東アフリカ局長は,ヒシャーム・エルズィメーティ駐日エジプト大使(His Excellency Mr.Hisham El-Zimaity, Ambassador of the Embassy of the Arab Republic of Egypt)を召致の上,現下のエジプト情勢について,以下のとおり日本政府の見解を伝達しました。

(1) 我が国としては,7月3日の政変以来一貫してエジプト国内対立の平和的解決を求め,関係当事者に暴力の回避と最大限の自制を要請してきており,8月14日の強制排除に対しては外務大臣談話も発出した。

(2) エジプトが大きな政治的転換期にあり,様々な挑戦を受けながら社会の安定化に真剣に取り組んでいることは承知しているが,これまでにおびただしい市民が犠牲となった事実は,我が国の多くの国民から見れば受け入れ難く,繰り返されるべきではない,エジプトの安定と繁栄を望む観点から,一連の展開を心配して観ている。

(3) 特に人権に関わる問題は国際的にもセンシティブであり適切な対応が望まれる。その観点からも,非常事態宣言と夜間外出禁止令の早期解除を期待する。

(4) エジプトは中東及びアフリカの安定と繁栄にとって重要な国であり,暫定政府がロードマップを適切に遂行し,民主化プロセスに復帰することを期待している。

2 これに対し,エルズィメーティ大使から,本国に然るべく伝えるとした上で,エジプト暫定政府は将来の政治プロセスのロードマップにコミットしており,暴力に訴えない全ての勢力との包括的な対話を行っていく,エジプトは友好国及び国際的なパートナーと協力していきたい旨表明しました。

3 宮川局長から,現在も多くの邦人が滞在しているところ,在留邦人の安全確保につき要請したところ,エルズィメーティ大使は了解したと回答がありました。

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