報道発表

高村外務大臣とアラウッホ・コロンビア外務大臣との会談について

平成20年7月11日

(写真) (写真)

 7月11日(金曜日)18時30分から19時まで、飯倉公館において、高村外務大臣は、アラウッホ・コロンビア外務大臣と会談した。

 

1.日・コロンビア外交関係樹立100周年

 高村大臣よりは、日・コロンビア外交関係樹立100周年の本年に、両国において様々な記念事業が行われているが、これを二国間関係の更なる発展の契機とすべく協力してきたいと述べた。アラウッホ外相よりは、本年の日・コロンビア修好100周年への日本政府の協力及び、今般の訪日に当たっての配慮に謝意が表明された。

 

2.経済関係

 高村大臣よりは、コロンビアの治安状況の改善を受けて、両国間経済関係の活性化の動きが出てきていることは喜ばしく、これを後押しする意味からも、日・コロンビア賢人会の活動は意義が大きく、議論の進展を期待する。賢人会における議論も踏まえつつ、例えば投資協定等の締結の可能性も含め、二国間経済関係の強化のための方策につき今後検討していきたいと述べた。アラウッホ外相からは、日・コロンビア賢人会の提言を踏まえ、経済連携協定の締結を含め、日本との経済関係の強化を希望したい旨発言があった。また、APECへの参加につき希望が表明された。

(注)日・コロンビア賢人会:本年の外交関係樹立100周年を契機に、今後数十年先を見据えた両国間の友好・協力関係の基礎作りのため、双方の産・学・官からの参加を得て設立。メンバーは両国それぞれ6名ずつ。日本側座長は小島順彦三菱商事社長、コロンビア側はシルバ・全国コーヒー生産者連盟総裁。

   

3.対コロンビア支援

 高村大臣より、コロンビア政府の平和の構築への取組を我が国として引き続き支援する意向を表明した。アラウッホ外相よりは、これまでの日本の支援及び日本のコロンビア支援国グループ(G24)の議長国就任につき、謝意が述べられた。

 

4.気候変動

 高村大臣より、G8北海道洞爺湖サミットでの議論及び「クールアース推進構想」につき言及の上全主要経済国が責任ある形で参加する2013年以降の実効性のある国際的枠組みの構築に向け、協力していきたいと述べた。これに対しアラウッホ外相より、コロンビアの森林保全のための取組につき言及しつつ、コロンビアは日本の構想を支持しており、共に取り組んでいきたいと述べた。

 

5.コロンビア情勢

 アラウッホ外相より本年7月2日(本邦3日)に実施されたコロンビア国軍によるコロンビア革命軍(FARC)人質の救出は、コロンビアの治安対策の強化及びFARCの弱体化を示すものであるとしつつ、コロンビアの治安の改善状況につき説明があった。また、同外相よりコロンビア治安改善を受け、日本政府が渡航情報の見直しを行ったことにつき謝意が述べられた。

 

6.デジタルテレビ

 高村大臣よりは、日本のデジタルテレビ放送方式のコロンビアにおける採用に向けた働き掛けを行った。アラウッホ外相よりコロンビアにおけるデジタルテレビ方式については、8月末に政府から独立した全国テレビ協会が決定を下す予定であるが、日本の方式の採用についても適切な検討がなされる旨述べた。

 

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