
中曽根外務大臣へのイスラエル・パレスチナ和平信頼醸成会議出席者による表敬
平成20年10月22日
- 10月22日(水曜日)、16時40分から約20分間、中曽根外務大臣はイスラエル・パレスチナ和平信頼醸成会議出席者による表敬を受けた。イスラエル側はメイル・シトリート内務大臣他5名、パレスチナ側はサーエブ・エラカートPLO交渉局長他5名が参加した。
- 中曽根外務大臣より、中東和平プロセスに関しては、イスラエルの政治状況や、パレスチナ側における西岸とガザの分裂等難しい状況にあるが、信頼醸成会議では活発、率直かつ建設的な議論を行って頂きたい、特にパレスチナ自治区の人々が実感できる生活状況改善を図ることが重要であり、我が国が推進している「平和と繁栄の回廊」構想等、引き続き積極的に貢献していきたい旨述べた。
- これに対し参加者からは、中東和平の実現に向け我が国が果たしている独自の役割を評価し、感謝している旨述べた。これに加え、イスラエル側代表であるメイル・シトリート内相は、交渉は困難な側面もあるが、新政権になってもプロセスは引き継がれていくだろう旨述べた。また、パレスチナ側代表であるサーエブ・エラカートPLO交渉局長より、イスラエル・パレスチナ双方に共通しているのは日本への信頼であり、特に「平和と繁栄の回廊」構想を高く評価している旨述べた。さらに双方より、日本には和平プロセスに引き続き関与し、貢献してもらいたい旨発言があった。
(参考1) イスラエル・パレスチナ和平信頼醸成会議
イスラエル・パレスチナ和平信頼醸成会議は、2003年より我が国が中東和平問題への取組の一つとして開催しているもので、双方の政府関係者、有識者を日本に招き、和平交渉における課題や、イスラエルと共存共栄するパレスチナ国家樹立に向けた意見交換を行い、和平実現に向けた共通認識、そして相互信頼を形成することを目的としている。
(参考2) 「平和と繁栄の回廊」構想
我が国は、ヨルダン川西岸に農産加工団地を建設し、ヨルダンを通って湾岸諸国に加工製品を輸出するという「平和と繁栄の回廊」構想を推進している。: