
日タイ外相会談
平成20年1月17日
17日、高村外務大臣は、来日中のニット・ピブンソンクラーム・タイ外相と日タイ外相会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1.冒頭発言
高村大臣より、ガラヤニ王女殿下のご逝去に哀悼の意を表するとともに、昨年の日タイ修好120周年、日タイ経済連携協定の発効により盛り上がった日タイ両国関係の機運を本年も促進させていきたい、本年後半、タイはASEAN議長国に就任するので、様々な分野での協力を促進していきたい旨述べた。ニット外相からは、昨年11月に続き再会できたことを嬉しく思う、大臣より頂いた温かいお悔やみは然るべく関係筋に伝達したい旨述べた。
2.メコン地域における日タイの協力
- 高村大臣より、昨日の日メコン外相会議では有意義な意見交換ができた、タイはメコン地域の発展において重要な役割を果たすことができる、タイが同地域における物流の円滑化等の協力で積極的にイニシアチブを発揮していくことを期待している、また、日本との間で培った様々な協力の経験を地域における協力に活用していくことを期待している、メコン地域の発展に向けて、タイが主導的に進めているACMECSとも緊密に連携していきたい、同地域の開発促進の観点からミャンマー情勢の進展も重要である旨述べた。
- ニット外相より、日メコン外相会談を開催した日本のイニシアチブを歓迎し、全面的に支持する、同会議で日本が発表した日ASEAN統合基金を活用したカンボジア・ラオス・ベトナムへの支援はタイが進めるACMECSと相互に補完するものであり歓迎する、タイはメコン地域における交通網の整備で積極的な役割を果たしていきたい、タイにあるアジア工科大学院に国際的な地位を与えることで、地域においてより大きな役割を果たすことができるよう支援して欲しい、ミャンマー情勢については、国際社会の注意深いプレゼンスが必要と考える、本日、日メコン議連と有意義な交流をもったが、来年の日メコン交流年に際しても、人と人との交流を促進していくことが重要と考える旨述べた。