
日ラオス外相会談
平成20年1月16日
1月16日、高村外務大臣は、日メコン外相会議に出席するため来日中のトンルン・シースリット・ラオス副首相兼外相と日ラオス外相会談を行ったところ、概要以下のとおり。
- 高村大臣は「昨年5月のブアソーン首相訪日以来、両国間の交流はあらゆるレベルで拡大しており、これをメコン地域全体への協力につなげたいと考えている」、「本日の日メコン外相会議で貴外相の積極的な貢献を期待する」旨述べ、トンルン副首相は、「先刻のメコン五カ国外相による福田総理表敬の際、日本の援助はラオス国民に大きな利益をもたらしていると申し上げた。今般、日本のイニシアチブにより日メコン外相会議が開催されることを歓迎する」旨述べた。
- 高村大臣は、「貿易・投資の促進が今後の課題であり、本日(16日)署名する日・ラオス投資協定を実際の投資につなげるため、ラオス政府が昨年12月の日・ラオス官民合同対話を踏まえて投資環境の改善に取り組んでいくことを期待する」旨述べ、「投資環境改善につながる行財政改革を支援するため、「第3次貧困削減支援オペレーション(PRSO3)」に対して5億円を供与することを決定した」旨表明した。
- トンルン副首相は、「インフラ支援、人材育成及びキャパシティビルディング等の分野に対する日本の援助に深く感謝する」旨述べた。また、トンルン副首相は、「政府部門と民間部門は両国関係の「2本の足」であり、政府がODAを通じて基盤整備を行った後は、民間企業が投資してくれるような環境整備に努めたい、その一環として、観光を目的とする日本の一般旅券所持者に対する15日間の査証免除を、商用目的の入国にも拡大する旨」述べた。
- 両国外相は、国際場裡における協力につき意見交換を行い、高村大臣は、我が国の安保理常任理事国入り及び本年の非常任理事国選挙に対するラオスの力強い支援に対し、謝意を表明した。