報道発表
ハーリド・サウジアラビア国防副大臣による岸田外務大臣への表敬
平成25年3月27日


本27日午後3時45分から約20分間,岸田文雄外務大臣は,外務省の招へいで訪日中のハーリド・ビン・スルタン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード・サウジアラビア国防副大臣(H.R.H. Prince Khaled bin Sultan bin Abdulaziz Al Saud, Deputy Minister of Defence, Kingdom of Saudi Arabia)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
- 岸田大臣より,サウジアラビアは中東・湾岸地域における平和と安定の要であり,我が国の総原油輸入量の3割を供給するエネルギー安全保障上極めて重要なパートナーである旨述べました。更に,岸田大臣は,ハーリド殿下は,1990年代初頭の湾岸戦争時に,多国籍軍司令官を務めるなど中東地域の平和と安定に多大な貢献をしてこられたと述べつつ,訪日を心から歓迎する旨述べました。
- これに対してハーリド国防副大臣より,偉大な国である日本に招へいいただいたことに感謝したい,日本とサウジアラビア両国が友人同士であることを誇りに思っている旨述べました。また,天皇陛下,皇太子殿下,総理大臣及び日本国民に対してアブドッラー国王及びサルマン皇太子からの心からの挨拶をお伝えしたいと述べました。更に,ハーリド国防副大臣は,東日本大震災と津波の被害に対する弔意を表しつつ,日本国民とこの悲しみを共有する,日本は,他のどの国も真似することのできない高い規律をもって大震災と津波の被害に対応してきた旨述べました。更に,ハーリド国防副大臣は,日本とサウジアラビアの経済関係は過去40年以上,素晴らしい関係を維持・発展させてきたが,安全保障の面でも経済関係と同様に良好な関係を構築していきたい旨述べました。
- 続いて岸田大臣より,東日本大震災直後のサウジアラビアからのお見舞と支援に改めて感謝したい旨述べた上で,ハーリド国防副大臣の父君であるスルタン皇太子殿下が薨去され我が国皇太子殿下が御葬儀に参列されて一年半近くが経つが,スルタン殿下は日本とサウジアラビアの関係の強化に尽力された恩人であり,ハーリド殿下におかれても日本とサウジアラビアの関係の益々の発展に引き続きご尽力いただければありがたい旨述べました。これに対してハーリド国防副大臣より,日本と有意義な意見交換を行っていきたい旨述べました。
- また,双方は,二国間関係等に関する意見交換を行いました。