報道発表
北極担当大使の任命
平成25年3月19日
- 本19日,外務省は,西林万寿夫文化交流担当大使に対し,兼ねて「北極担当」を命じました。
- 近年,北極海においては,気候変動の影響から解氷が進み,北極海における航路の商業利用や資源開発の可能性が増大する一方で,これらの活動がもたらす環境への影響や北極圏に居住する先住民族を含む住民の生活への影響などの問題点が指摘されるなど,北極をめぐる変化は国際社会で大きな注目を浴びています。北極圏外に位置する我が国も,海洋国家として,また,地球環境問題を重視する国として,北極に関する国際的な議論に適切な形で参画していく必要があります。
- 西林大使は,今後,北極評議会の各種会合に出席し,また各国の政府関係者等と北極政策に関する意見交換等を行うことになります。
(参考)北極評議会
北極圏に係る共通の課題(特に持続可能な開発,環境保護等)に関し,先住民社会等の関与を得つつ,北極圏8か国(カナダ,デンマーク,フィンランド,アイスランド,ノルウェー,ロシア,スウェーデン及び米国)間の協力・調和・交流を促進することを目的として,1996年に設立されたハイレベルの政府間協議体(なお,軍事・安全保障事項を扱わないことが明確に確認されている。)。我が国は,2009年にオブザーバー資格を申請。