報道発表

第2回日・フィリピン海洋協議の開催について(結果概要)

平成25年2月22日
  1. 本22日,第2回日・フィリピン海洋協議がマニラのフィリピン外務省において開催され,日本側から金杉憲治外務省南部アジア部参事官のほか外務省,内閣官房総合海洋政策本部事務局,防衛省及び海上保安庁の関係者が,フィリピン側からギルバート・アスケ外務省海事・海洋局長及びヘンリー・ベンサルト外務省政務担当次官室特別補佐官のほか外務省,国防省,沿岸警備隊,海事産業庁,国家地図資源庁及び農業省の関係者がそれぞれ出席しました。
  2. 日・フィリピン両国は,シーレーンを共有する海洋国家として,従来から海洋分野での二国間協力を進めており,本年1月の岸田文雄外務大臣のフィリピン訪問においても,かかる協力の強化について外相間で一致したところです。今回の協議は,そのフォローアップも兼ねて,2011年9月9日の第1回協議(於:東京)に続いて開催されたものであり,海洋分野における二国間協力の在り方について意見交換を行うとともに,海賊対策など海洋をめぐる地域・国際社会の諸課題について双方で認識を共有しました。
  3. このうち,海洋分野における二国間協力については,海上保安分野におけるこれまでの協力を確認するとともに,日本政府としてフィリピン沿岸警備隊の能力向上を引き続き支援していくことを表明し,フィリピン側はこれを歓迎しました。また,防衛当局間の協力についても,今後一層強化していくことで一致しました。
  4. 海洋をめぐる地域・国際社会の諸課題については,南シナ海をめぐる問題は,地域の平和と安定に直結する国際社会全体の関心事項であり,国連海洋法条約を始めとする関連国際法に従って平和裡に解決されるべきであるとの認識で一致しました。また,アジアやソマリアの海賊や武装強盗の問題は,アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)等の枠組みの活用や海賊発生水域の周辺国の海上取締能力向上支援等を通じ,取組を一層強化していくことを確認しました。
  5. 双方は,次回協議を2014年に東京で開催することで一致し,具体的な場所及び日程については,今後外交ルートを通じて調整することとなりました。
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