報道発表

玄葉外務大臣によるキー・ニュージーランド首相表敬

平成24年9月11日
(写真)玄葉外務大臣によるキー・ニュージーランド首相表敬-1 (写真)玄葉外務大臣によるキー・ニュージーランド首相表敬-2




 本11日(火曜日)午後4時40分から,玄葉光一郎外務大臣は,外務省にて,来日中のキー・ニュージーランド首相(The Rt Hon John Key, Prime Minister of New Zealand)の臨席の下,マーク・シンクレア駐日ニュージーランド特命全権大使(H. E. Mr. Mark Sinclair, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of New Zealand to Japan)との間で,「航空業務に関する日本国とニュー・ジーランドとの間の協定」の付表の改正に関する外交上の公文の交換を行った後,約15分間,キー首相を表敬したところ,概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,玄葉大臣から,日本とニュージーランドの外交関係開設60周年の節目に,キー首相の臨席の下,上記のオープンスカイに関する取極につき署名できたことを歓迎すると共に,今回の来日に際し,被災地を訪問するなどのキー首相の配慮に感謝する旨述べました。
  2. これに対し,キー首相は,日本とニュージーランドの長年の友好関係の重要性に触れつつ,東日本大震災での被害にお見舞いを表明しました。また,クライストチャーチ地震での邦人犠牲者へのお悔やみを述べ,CTVビルの倒壊原因に関する王立委員会調査プロセスにつき説明の上,引き続き情報提供を行っていきたいと述べました。これを受け,玄葉大臣より,クライストチャーチ地震の邦人犠牲者に対するニュージーランド政府の誠意ある対応に改めて感謝すると共に,ご遺族の最大の関心事項はCTVビルの倒壊原因の究明である旨述べ,協力の継続を改めて要請し,今後両国間で防災分野において協力していきたい旨述べました。
  3. 環太平洋パートナーシップ(TPP)については,玄葉大臣から,昨年11月にTPP交渉参加に向けた関係国との協議に入ることを表明した際の野田総理の考えは変わっていない旨述べ,キー首相からは,日本の参加を歓迎し,ニュージーランドとして,TPPは質の高いものとなることにコミットしている旨述べ,両国間で引き続き緊密に連絡を取っていくことで一致しました。
  4. 更に,両者は,アフガニスタン情勢,東アジア情勢,太平洋島嶼国情勢につき意見交換するとともに,アジア太平洋経済協力(APEC)や東アジア首脳会議(EAS)といった地域的枠組みにおいて,引き続き緊密に協力することを確認しました。
  5. また,先方より捕鯨問題について提起があったので,玄葉大臣より調査捕鯨は合法であることを述べ,両者は,この問題での立場の相違が両国間の友好関係を損なわないよう双方が大局的な観点に立って対話を継続することで一致しました。
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