報道発表

玄葉外務大臣と潘基文国際連合事務総長との会談及び夕食会

平成24年7月8日
(写真)玄葉外務大臣と潘基文国際連合事務総長との会談及び夕食会-1 (写真)玄葉外務大臣と潘基文国際連合事務総長との会談及び夕食会-2




 玄葉光一郎外務大臣は潘基文(パン・ギムン)国際連合事務総長と8日午後6時35分から約45分間会談を午後7時35分から約1時間20分夕食会を行ったところ概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,玄葉大臣より訪日を歓迎するとともにアフガニスタン東京会合の結果に言及した上で,治安権限委譲後,益々役割が重要となる国連と協力していきたい,潘事務総長の二期目の優先課題への取組に敬意を表したい旨述べました。潘事務総長からは,日本政府の東京会合開催のイニシアティブを評価した上で,事務総長としての六回目の訪日を二期目の早い時期に実現できたことを嬉しく思う,南スーダン及びハイチにおける日本の貢献を高く評価するとともに,TICADⅤに向けた取組を含め,アフリカに対する日本の貢献に感謝する旨述べました。
  2. 地域情勢についてはソマリアミャンマー南北スーダン東チモール及びリビアに関し日本と国連の連携の強化につき,意見交換しました。特に北朝鮮については,玄葉大臣より問題解決のためには北朝鮮の具体的な行動が必要であるとし,拉致問題については北朝鮮人権状況決議を含めて国連と協力していきたい旨述べました。また事務総長からは,シリア情勢認識の説明がありました。
  3. 国連の強化について,玄葉大臣より潘事務総長の国連マネジメント改革に向けた取組を評価するとともに,安保理改革についてはリアリズムの観点から柔軟性を持って実現を目指したい旨述べました。
  4. 潘事務総長より,国連持続可能な開発会議(リオ+20)は日本のリーダシップもあり成功裡に開催されたとの評価が示され,玄葉大臣より,開発の分野では人間の安全保障と防災の主流化を重視している,またリオ+20のフォローアップを実施していく旨述べました。更に,玄葉大臣より,我が国は「法の支配」を普遍的な価値として重視しており,法制度整備支援などを実施している旨紹介したところ,事務総長より9月に史上初めて「法の支配」に関するハイレベル会合の開催を予定している旨述べました。
  5. また,玄葉大臣より,9月に予定されているNPDI会合及びCTBTフレンズ外相会合,来年6月のTICADⅤへの事務総長の出席を要請しました。
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