報道発表

玄葉外務大臣とベン・カイヤール・リビア外務国際協力大臣との会談

平成24年6月6日
(写真)日リビア政策協議に関する覚書の署名式-1 (写真)日リビア政策協議に関する覚書の署名式-2 (写真)玄葉外務大臣とベン・カイヤール・リビア外務国際協力大臣との会談






 本6日(水曜日)午後4時10分より約30分間,玄葉光一郎外務大臣は,来日中のアシュール・ベン・カイヤール・リビア外務国際協力大臣(H.E. Mr. Ashour Saad Ben Khaial, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of Libya)と会談を行いました。また,会談に先立ち,日リビア政策協議に関する覚書の署名式が行われました。会談の概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭・二国間関係
     玄葉大臣より,27年ぶりのリビア外務大臣の訪日となるベン・カイヤール大臣の来日を歓迎し,これを契機に新しい二国間関係を築きたいとの意向を示すとともに,リビアが着実に国造りを進めていることを評価する旨述べました。
     これに対し,ベン・カイヤール大臣は,東日本大震災の犠牲者に対するお見舞いの言葉を述べるとともに,昨年のリビアにおける革命に際し,日本がいち早くリビア国民の取組を支援・支持したことに対する謝意を述べました。
  2. リビア復興過程における我が国の貢献・経済関係
     玄葉大臣より,引き続き,我が国の知見や技術を活用しながら,リビアの国造りに向けた取組みを支援していく方針を伝達するとともに,本年9月からJICAが開始するリビア人への義肢に関する研修等の技術協力を通じて,リビアの人材育成に貢献したい旨述べました。さらに,本年1月末にリビアを訪れた官民合同経済ミッションを契機に我が国企業がリビアでの活動を徐々に再開しているところ,今後,我が国企業の積極的な進出に資するよう,リビア政府に治安確保のための取組を要請しました。
     これに対して,ベン・カイヤール大臣より,内戦終了後の日本の人道・改革支援等に対する謝意が述べられ,高い技術力と共に透明性を有する日本企業がリビアで大きなプレゼンスを示すことへの期待が示されました。さらに,リビアでの交通渋滞解消に日本企業が関与することを期待するとの発言がありました。
     また,両大臣は,投資環境の整備のため,投資協定の交渉開始に向けてまずは事務レベルで予備的な協議を行うことで一致しました。
  3. 地域・国際的課題
     玄葉大臣より,2012年人権理事会理事国選挙及び2015年安保理非常任理事国選挙に立候補している我が国への支持を求めるとともに,本年12月に東京で開催される第3回日本・アラブ経済フォーラム,来年6月に横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICADⅤ)へのリビア政府ハイレベルの参加を要請しました。これに対して,ベン・カイヤール大臣は,日本の国際社会での役割は重要であり,日本からの要請を重視して検討したい,また,これら国際会議にも然るべく参加したい旨述べました。
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