
ケレンベルガー赤十字国際委員会(ICRC)総裁の来日
平成24年5月17日
- 5月22日(火曜日)から25日(金曜日)まで,ヤコブ・ケレンベルガー赤十字国際委員会(ICRC)総裁(Dr. Jakob Kellenberger, President of the International Committee of the Red Cross)が,ICRCドナー・サポート・グループ会合への出席及び日・ICRC関係の強化を目的として来日します。
- 天皇皇后両陛下はケレンベルガー総裁滞在中,御所において同総裁を御昼餐にお招きになり,また同総裁は滞在中,政府要人との面談,ドナー・サポート・グループ会合への出席,明治神宮における「昭憲皇太后と赤十字展」の訪問などを予定しています。
- 我が国は,ICRCを通じて,世界各地における紛争犠牲者に対する人道支援を実施してきており,今回のケレンベルガー総裁の来日により,日本とICRCとの協力関係がより一層強化されることが期待されます。
(参考)
- 赤十字国際委員会(ICRC)
スイス人アンリー・デュナンが紛争犠牲者の保護のための組織及び条約の必要性を提唱したことを受け,1863年に設立。人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性という基本原則に則り,ジュネーブ諸条約に明示的に規定された任務である紛争犠牲者保護・救援活動を行う。ICRCは,世界唯一のノーベル平和賞の三回以上の受賞者である他,創設者デュナン自身は,第一回ノーベル平和賞の受賞者。なお,ICRCは国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)や各国赤十字社・赤新月社(現在世界に187社)とともに,国際赤十字運動を構成する。ICRCは,2013年に設立150周年を迎える世界で最も歴史の古い人道支援組織である。駐日事務所は2009年,60年ぶりに開設された。
- ヤコブ・ケレンベルガーICRC総裁(スイス人)
前職はスイス外務事務次官兼政治局長。2000年1月にICRC総裁に就任(任期は本年6月まで)。総裁としての来日は今回で3回目であり,前回は2008年2月。
- ICRCドナー・サポート・グループ(DSG)
ICRCに年間1000万スイスフラン以上を拠出する主要ドナーで構成(現在のメンバーは17か国およびEU)されており,ドナーの持ち回りで年次会合を開催し,ICRCの予算や事業等について意見交換を行う。日本は1998年の創設以来のメンバーであるが,今回初めてDSG会合をホストする。同会合は,5月24,25日に東京で開催される。