
玄葉外務大臣とフェラーリ・メキシコ経済大臣との会談(概要)
平成24年2月23日
本23日(木曜日)午前11時10分から約40分間,外務省において,玄葉光一郎外務大臣はブルーノ・フェラーリ・ガルシア・デ・アルバ・メキシコ経済大臣(Bruno Ferrari Garcia de Alba, Secretary of Economy)と会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
- 二国間関係
(1)両大臣は,両国が国際場裡における気候変動や軍縮・不拡散などの分野での戦略的グローバル・パートナーであることを確認しました。
(2)玄葉大臣より,メキシコとは,シンガポールに次ぐ二番目のEPAを締結したこともあり,二国間経済関係は緊密化しており,最近は毎年約30社のペースで進出日本企業が増えている旨述べました。これに対し,フェラーリ大臣から,両国EPAについては,共通の関心事項の協議を重ねてきており,また,メキシコへの日系企業の進出拡大は喜ばしいことであるが,メキシコとブラジルが進めている自動車協定の協議については進出日系企業が心配していることもあり,訪日中に日本企業関係者にも説明したい旨述べました。これに対し,玄葉大臣から,メキシコとブラジルとの自動車協定の協議については,メキシコへの進出日本企業に支障とならないような形で解決することを期待している旨述べました。
(3)また,玄葉大臣から,両国の社会保障二重払い問題について,メキシコ政府部内での準備が進むよう要請したのに対し,フェラーリ大臣より,日本からの要請について,大蔵公債省に伝える旨述べました。
- TPP
(1)玄葉大臣より,我が国はTPP交渉参加に向けた関係国との協議を進めてきており,メキシコとも情報交換を緊密にしてきたい旨述べました。
(2)フェラーリ大臣は,メキシコは既に全てのTPP交渉参加国と協議を行っており,幾つかの国とは技術的な問題について,更なる協議を行う必要がある旨,また,日本と協力していきたい旨述べました。
- G20
両大臣は,先般メキシコで行われたG20の非公式外相会合などを踏まえ,6月のG20サミットの成功に向け,引き続き協力していくことで一致しました。
- 大規模自然災害に関するハイレベル国際会議
フェラーリ大臣から東日本大震災への連帯について表明があったのに対し,玄葉大臣から謝意を表明するとともに,本年夏に被災地の東北で開催予定の防災に関する閣僚級の国際会議の成功に向け,メキシコの協力を要請しました。