WTO紛争解決『カナダ－再生可能エネルギー発電分野に関する措置』パネル最終報告書の発出
平成24年12月20日
- 12月19日（スイス時間），WTO紛争解決手続に基づいて，我が国及びEUがカナダに対して申立てを行っていた紛争案件『カナダ－再生可能エネルギー発電分野に関する措置』に関して，申立国の主張を認め，カナダの措置をWTO協定非整合的であるとし，措置の是正を求めるパネル報告書がWTO全加盟国に発出されました。
- 我が国は，このパネルの判断を歓迎するとともに，今回の報告書を受け，カナダがWTO協定に整合しないと認定された措置を誠実かつ速やかに是正することを求めます。
【参考】
- 本件は，カナダ・オンタリオ州が2009年に導入した，風力・太陽光発電による電力の長期固定価格保証制度（FITプログラム）の適用条件として，同州内で一定割合以上の付加価値（組立てや原材料の調達等）を与えられた発電設備を使用することが求められている点（ローカルコンテント要求）について，日本及びEUがWTO紛争解決手続に申し立てている案件。2011年7月にパネルが設置された。
- パネル報告書は，WTO紛争解決了解の規定により，当事国が上訴をしない場合には，報告書の全加盟国配布から60日以内にWTO紛争解決機関において採択されることとなる。
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- 経済局 世界貿易機関紛争処理室