吉良外務副大臣とクラーク国連開発計画（UNDP）総裁との懇談
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本30日午後0時30分から約1時間30分間,吉良州司外務副大臣は，来日中のヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁（Miss Helen Clark，Administrator of UNDP）と懇談したところ，概要は以下のとおりです。
1.吉良副大臣とクラーク総裁は，2015年より先の国際開発目標（ポストMDGs）に関し，UNDPが中心となって国連内部の調整が行われていることを踏まえ，日本とUNDPとの連携を強化していくことで一致しました。また2013年6月の第5回アフリカ開発会議（TICADⅤ）はアフリカの成長を実現する上で重要な機会であり，相互に密接に連携していくことを確認しました。さらに，人間の安全保障の重要性，世界経済が開発に与える影響などについて幅広く意見交換が行われました。
2.吉良副大臣より，我が国とUNDPとの連携強化の観点からも，UNDPに対して今後も継続的に支援を行っていく旨述べた上で，UNDPにおける邦人幹部職員の登用を含む邦人職員の増強が重要であると述べました。これに対し，クラーク総裁から，日本のUNDPに対する拠出と日本の政府開発援助（ODA）が果たしてきた重要な役割に対し深い感謝の念が示されるとともに，特に優秀な女性の幹部職員の登用はUNDPにとっても重要な課題である旨述べました。
（参考）ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁
ニュージーランド自然保護大臣，住宅大臣，保健大臣，労働大臣，副大臣を経て1993年に労働党（野党）党首。1999年から2008年にかけて，首相を務める。2009年4月より現職。
UNDP総裁は，国連において事務総長，副事務総長に次ぐポストである。UNDPは，ミレニアム開発目標（MDGs）の達成に向けた取組を推進する主導的機関であり，また危機予防と復興，民主的ガバナンス，環境とエネルギー等の分野における中心的な役割を果たしている。UNDPは，我が国，国連，世銀と共にTICADの共催者でもある。