報道発表

北朝鮮人権状況決議の国連総会第3委員会における採択について

平成24年11月28日
  1. 本28日(現地時間27日),ニューヨークで開催中の国連総会第3委員会において,我が国及びEUが共同提出した北朝鮮人権状況決議が,初めて無投票で採択されました(採択は8年連続8回目)。
  2. この決議は,北朝鮮における様々な人権侵害に強い懸念を表明し,北朝鮮に対し,すべての人権と基本的自由の尊重や,拉致被害者の即時帰国の実現を含めた拉致問題の早急な解決等を強く要求しています。
  3. 北朝鮮の人権状況改善のためには,国際社会が連携して,北朝鮮に対する状況改善に向けた具体的行動の働きかけを継続することが重要です。今次決議が,すべての国連加盟国からなる国連総会第3委員会で無投票採択されたことは,拉致問題の早期解決を含む北朝鮮の人権状況に対して国際社会に引き続き強い懸念が存在することを示しており,北朝鮮に対して国際社会の明確なメッセージを改めて発出することになったと考えます。
  4. 我が国としては,北朝鮮が,今次決議に示された国際社会の声を真摯に受け止め,拉致問題の早期解決を含めた人権状況の改善や,北朝鮮人権状況特別報告者の受入れを含めた国際社会との協力に向け具体的行動をとるよう引き続き働きかけていく考えです。

(参考)

  1. 採択結果
      今回,初めて無投票で採択された(ただし,北朝鮮,中国,キューバ及びベネズエラは,コンセンサスから離脱)。昨年の第3委員会では,投票にかけられ,賛成112票,反対16票,棄権55票で採択された。国連総会第3委員会メンバーは国連全加盟国(193か国)。
  2. 本決議案は,今後12月中下旬の国連総会本会議で改めて採決に付される予定。
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