報道発表

吉良外務副大臣と柳井国際海洋法裁判所所長との会談

平成24年11月9日

11月8日(現地時間),吉良州司外務副大臣は,ドイツのハンブルクにある国際海洋法裁判所(ITLOS)にて,柳井俊二同裁判所所長と会談したところ,概要は次のとおりです。

  1. 吉良副大臣から,我が国政務レベルとして初めてITLOSを訪問することができたことを喜ばしく思う旨述べ,海洋国家であり,また,法の支配を重視する我が国は,海洋分野における紛争の平和的解決並びに海洋法秩序の維持及び発展のためにITLOSが果たしている役割を高く評価し,支持してきている旨述べました。
  2. これに対し,柳井所長から,日本政府のITLOSに対する支持と貢献に感謝するとともに,ITLOSが近年,様々な分野での実績を積み重ねることによって,国際社会においてその役割と重要性が益々認識されてきていることの報告がありました。
  3. 吉良副大臣からは,さらに,ITLOS設立時から山本草二元判事及び柳井所長と常時日本人の判事を輩出するなど,一貫してITLOSを支持してきているが,今後も引き続き支持していくことを改めて表明するとともに,ITLOSにおける効率的な予算運営が継続されるよう希望し,柳井所長のリーダーシップの下,ITLOSのさらなる発展を期待する旨述べました。

(参考)国際海洋法裁判所(ITLOS)
1.ITLOSは,国連海洋法条約に基づき,1996年にドイツ・ハンブルクに設立。柳井俊二裁判所長(元駐米大使)は,2005年からITLOS判事を務め,2011年10月に裁判所長に就任。
2.我が国がITLOSに付託された事案の当事者となった事件としては,日本の調査漁獲をめぐるみなみまぐろ事件(1999年)並びにロシアによる日本漁船の釈放を求めた第88豊進丸事件及び第53富丸事件(ともに2007年)がある(外務省ホームページ(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaiyo/itlos.html)参照)。

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