報道発表

ラザック・バングラデシュ食糧・災害管理大臣と中野外務大臣政務官との会談

平成24年1月24日
(写真)無償資金協力「食糧備蓄能力強化計画(詳細設計)」の交換公文(E/N)の署名-1 (写真)無償資金協力「食糧備蓄能力強化計画(詳細設計)」の交換公文(E/N)の署名-2 (写真)ラザック・バングラデシュ食糧・災害管理大臣と中野外務大臣政務官との会談






 本24日(火曜日),中野譲外務大臣政務官は,来日中のムハマド・アブドゥル・ラザック・バングラデシュ食糧・災害管理大臣(Dr. Muhammad Abdur Razzaque, Minister of Food and Disaster Management) の立会いの下,無償資金協力「食糧備蓄能力強化計画(詳細設計)」の交換公文(E/N)に署名を行った後,同大臣と会談したところ概要は以下のとおりです。

  1. 中野政務官より,東日本大震災に際するバングラデシュからの支援に謝意を述べるとともに,ラザック大臣が被災地を視察されると伺っているが,帰国後,バングラデシュ政府及び国民に日本が復興に向けて努力していることを伝えて欲しい旨述べたのに対し,ラザック大臣より,バングラデシュはサイクロンなど自然災害に脆弱な国だが,日本によるサイクロンシェルターなどの支援もあり,災害対策・管理が進んでいると述べました。
  2. ラザック大臣より,人口約1億5千万人以上を抱えるバングラデシュにとって食糧安全保障問題は重要課題の一つで,これまでも日本から食糧備蓄能力強化のための支援を頂いてきたが,本日,交換公文署名を行った日本からの新たな食糧倉庫建設のための支援は,バングラデシュの食糧備蓄の近代化に役立つとして感謝を述べました。
  3. 中野政務官より,バングラデシュ最大の肥料工場を有するカフコ社は,日本を含む国際社会とバングラデシュの優良な協力事業であり,食糧安全保障にも貢献しているので,肥料の原材料である天然ガスのカフコへの供給に配慮して頂きたい旨述べたところ,ラザック大臣より,ご要望は承ったとしつつ,電力需要の高まりにより天然ガスの需要も急増し,供給がひっ迫している同国経済の状況につき説明がありました。
  4. ラザック大臣より,発電所,運輸分野など日本のバングラデシュに対する,これまでの多くのインフラ整備支援に改めて感謝を述べるとともに,同国が6%以上の経済成長を続け発展していくためにも,電力不足への対応や道路交通網の整備を進めていく必要があるとして,インフラ分野の支援の継続への期待の表明がありました。
  5. また,中野政務官とラザック大臣は,日本とバングラデシュが,本年,国交樹立40周年を迎えたことを祝すとともに,様々な分野の交流により両国の友好関係が一層強化されることを確認しました。
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