
日・フィリピン海洋協議の開催(結果概要)
平成23年9月9日
- 本9日(金曜日),第1回日・フィリピン海洋協議が外務省において開催され,日本側から岡浩外務省南部アジア部参事官のほか外務省,内閣官房総合海洋政策本部事務局,防衛省及び海上保安庁の関係者が,フィリピン側からヘンリー・ベンサルト海事海洋問題委員会事務局長(Mr. Henry BENSURTO Jr., Secretary General, Commission on Maritime and Ocean Affairs Secretariat)のほか外務省及び沿岸警備隊の関係者がそれぞれ出席しました。
- この協議では, 海洋分野での日・フィリピン二国間協力について,海上保安・安全分野におけるこれまでの我が国のフィリピンに対する支援を確認するとともに,日本側から今後とも可能な協力を行っていくことを表明しました。また,防衛当局間及び海上保安機関間の協力を今後一層強化することで一致しました。
- また,地域的・グローバルな諸課題について,アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)等の枠組みの活用や海賊発生水域の周辺国の海上取締能力向上支援等を通じ,アジアやソマリアの海賊問題に関する取組を一層強化していくことを確認するとともに,共に関心を有する地域の海洋問題については,航行の自由,紛争の平和的解決といった海洋に関する基本的なルールや国連海洋法条約を始めとする国際法に従って解決されるべきであることを確認しました。
- 双方は,本件協議を定例化することで一致し,次回協議をフィリピンにおいて開催することとして,具体的な場所及び日程については今後外交ルートを通じて調整することとなりました。
(参考)
日・フィリピン海洋協議は,2006年12月及び2009年6月に両国首脳間で発出した共同声明を踏まえ,今般開催するに至ったもの。