報道発表

松本外務大臣と潘基文国際連合事務総長との会談及び夕食会

平成23年8月9日
(写真)松本外務大臣と潘基文国際連合事務総長との会談及び夕食会 (写真)松本外務大臣と潘基文国際連合事務総長との会談及び夕食会




8月8日(月曜日)午後7時10分から約45分間,松本剛明外務大臣と潘基文(パン・ギムン)国際連合事務総長との会談が,また同日午後8時30分から約1時間5分夕食会が行われたところ,概要は以下のとおりです。

  1. 会談冒頭,松本大臣より,訪日を歓迎するとともに,被災地を訪問し,被災者と日本語でお見舞いいただいたことを通じ,被災者を勇気づけられたことに謝意を表明しました。潘事務総長よりは,被災者の方々から復興に向けた強い意志を実感したとされた上で,人々は必ずや平常の生活を取り戻し,復興に向けて立ち上がると確信している旨述べました。
  2. 潘事務総長よりは,原子力安全等に関するハイレベル会合への日本の積極的な貢献への期待が表明されたのに対し,松本大臣は,この会合の成功に向けて国連と協力しつつ,しっかりと貢献していきたいと述べました。
  3. 更に,潘事務総長より,アフリカの角における人道状況を踏まえた日本による追加的な支援及び南スーダンへの施設部隊の派遣の可能性についての検討について,要請がありました。これに対し,松本大臣より,前者については,今般5000万円の支援を決定したことを紹介するとともに,後者については具体的な協力について検討していきたい旨述べました。北朝鮮問題については,大臣から,安保理決議の着実な実施の重要性,拉致問題を含む北朝鮮の人権状況改善に向けた具体的行動を求めていく旨述べたのに対し,潘事務総長よりも拉致問題の重要性について言及がありました。
  4. 夕食会では,MDGsや人間の安全保障を含む地球規模課題についての国連と日本政府の協力・連携の可能性,更には,北東アジアや中東・アフリカを含む地域情勢についてもやりとりがありました。
  5. また,潘事務総長より,2期目の優先課題として検討中であるとして,持続可能な発展,民主化や人権や個人の尊厳の普及,安保理改革を含む国連改革の3点に言及があったことに対し,松本大臣よりは,3点の重要性に同意するとしつつ,引き続き国連と連携・協力を深め,よりよい世界の実現に貢献していきたい旨,特に,安保理改革については機運が高まっており,総会議長とも相談しながら,幅広い国と協議協力していきたい旨述べ,夕食会を終えました。                     
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