報道発表

フィリピン医療支援チームによる菊田大臣政務官表敬

平成23年7月12日
写真:フィリピン医療支援チームによる菊田大臣政務官表敬


  1. 本12日(火曜日),午後4時20分から約20分間,菊田真紀子外務大臣政務官は,東日本大震災支援のためフィリピンから派遣された「心のケア」を中心とする医療支援チームのマリア・パス・コラレス医師(団長),ムンカダ医師及びトリユンフォ医師の表敬を受けました。
  2. 菊田政務官から,フィリピン医療支援チームが11日間にわたって,岩手県及び宮城県の各被災地を巡回し,約200名の方々と面談し,「心のケア」に当たられたことに対し,日本政府を代表し,心から感謝する旨述べるとともに,大切な家族や知人を失った絶望感,他の人々を助けられなかった罪悪感など,さまざまな苦しみを抱えるフィリピン人被災者にとって,母国の医師の方々が母国語で親身になって,相談を受けられたことで,大きな励みになったと確信している旨述べました。また,「心のケア」を主な活動目的とする医療支援チームの受け入れは,我が国にとって今回が初めてとなりますが,フィリピン医療チームの尽力により,今次活動は各受け入れ先からも高く評価されており,日・フィリピン関係の深化にも大きな役割を果たしたと思う旨述べました。
  3. これに対して,同席したマニュエル・ロペス駐日フィリピン大使(Mr. Manuel M. LOPEZ, Ambassador of the Republic of the Philippines to Japan)から,こうした支援活動は継続するべきであり,フィリピン政府としては,御要望があればいつでも医療支援チームを再び派遣することが可能である旨述べました。
    また,コラレス医師から,今回,フィリピン人のみならず,日本人も対象とする医療支援活動に携わり,日本とフィリピンの協力に貢献したことを光栄に思うと述べました。ムンカダ医師は,カウンセリングを通じて被災者が回復の兆しを示すのがうれしかったと述べ,また,トリユンフォ医師は,現在も余震が続く状況を身をもって知った,本活動に参加する機会を得られたことに感謝する旨述べました。
  4. 最後に,菊田政務官から,フィリピン医療支援チームの活動に報いるためにも,日本は心を一つにして,復興・再生に取り組んでいきたい旨述べました。

【参考】

東日本大震災支援のためフィリピンから派遣されたフィリピン人医師3名からなるフィリピン医療支援チームは,6月28日(火曜日)に来日し,日本人医師・心理士,フィリピン人コーディネーター,外務省から派遣した職員らと協力して,7月1日(金曜日)から7月11日(月曜日)まで,在日フィリピン人がそれぞれ約900人居住する岩手県及び宮城県の各地を巡回し,在日フィリピン人とその御家族と面談し,心のケア活動を行った。巡回先は、岩手県については盛岡市,大船渡市,陸前高田市,久慈市,釜石市,大槌町及び野田村,宮城県については仙台市,気仙沼市,南三陸町及び丸森町の2県11カ所であり,延べ約 200人との面談を実施した。

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