報道発表

山根外務副大臣とヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁との懇談

平成23年12月2日
山根外務副大臣とヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁との懇談


 本2日(金曜日)午後12時20分から約1時間30分間,山根隆治外務副大臣は,来日中のヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁(Miss Helen Clark、Administrator of UNDP)と懇談したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 山根副大臣より,今年は,ミレニアム開発目標(MDGs)関連会合の共催等,日本とUNDPの連携が強化された1年であった旨述べつつ, 引き続き,将来の国際開発課題の策定に向けた連携を強化していきたい旨述べました。これに対し,クラーク総裁より,日本とUNDPの開発課題への取組の方向性は類似しており,日・UNDP戦略対話の場における建設的な対話を通じて,MDGs達成,ポストMDGsやリオ+20などの共通の開発課題で協力していきたい旨述べました。
  2. クラーク総裁より,UNDPは人間開発を重視しており,社会の衡平性に注視した支援を行っている旨述べつつ,低所得国から中所得国に移行した国々の多くが,多数の貧困者層を抱えており,社会の不公平が問題となっている旨を強調した上で,日本の幅広い地域への支援に敬意を表す旨述べました。
  3. 山根副大臣から,日本とUNDPとの連携の強化の観点からも,UNDPにおける日本人幹部職員の積極的な登用を含む日本人職員の増強が重要であると述べました。これに対し,クラーク総裁から,優秀な人材の確保はUNDPにとっても重要な課題である旨述べました。また,クラーク総裁から,日本のUNDPに対する拠出と日本の政府開発援助(ODA)が果たしてきた重要な役割に対し深い感謝の念が示されました。

(参考)ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁
 ニュージーランド国自然保護大臣、住宅大臣、保健大臣、労働大臣、副首相を経て1993年に労働党(野党)党首。1999年から2008年にかけて、首相を務める。2009年4月より現職。
 UNDP総裁は、国連において事務総長、副事務総長に次ぐポストである。UNDPは、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた取組を推進する主導的機関であり、また危機予防と復興、民主的ガバナンス、環境とエネルギー等の分野における中心的な役割を果たしている。UNDPは、我が国、国連、世銀と共にTICADの共催者でもある。

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