報道発表

人間の安全保障基金を通じたボリビア多民族国での事業に対する支援

平成23年11月18日
  1. 11月17日(木曜日)(現地時間16日(水曜日)),国際連合から,我が国の主導により設置された国連人間の安全保障基金を通じて,国連世界食糧計画(WFP),国連食糧農業機関(FAO),国連児童基金(UNICEF)がボリビア多民族国(以下ボリビア)で実施する「強靱性,対応力,食料安全保障の統合的支援を通じた農村コミュニティの人間の安全保障の強化」事業に対し, 204万1,178ドル(約1億8166万円)の支援を行うことが決定された旨通報がありました。
  2. ボリビアは,エル・ニーニョ,ラ・ニーニャを含む気象現象及び気候変動の影響を受ける災害多発国で,住居,インフラ,農業,水と衛生が大きなダメージを受けています。この事業は,ボリビアの気象現象によって引き起こされる問題から先住民等の脆弱層を保護するとともに,脅威に対する地元の対処能力を強化することを目的としています。主な内容は以下の通りです。
    (1)生計の回復並びに将来起こり得る経済的社会的損害の防止及び緩和
    (2)食料安全保障及び所得創出手段の確保
    (3)衛生習慣の改善,安全な水及び下水設備へのアクセスの向上,及び母子の栄養・健康状況改善
  3. この事業への支援が実施されることにより,自然災害の影響を受けるボリビアにおける脆弱層の人間の安全保障の推進が期待されます。

(参考)人間の安全保障基金とは,人間の安全保障の実践のため,我が国のイニシアティブにより1999年に国連に設置された信託基金。人間の安全保障基金に対し,我が国は現在までに総額約413億円(約3億7,007万ドル)を拠出している。これまでも,この基金を通じ人間の生存,生活,尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の210件以上のプロジェクトを支援してきている。

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